夜間取引について | 元証券会社ディーラーで現不良デートレーダーの気まぐれブログ

夜間取引について

株ドットコムがオークション形式の夜間取引をスタートした。

マネックスがすでに夜間取引を行っているが終値取引のみだ。

PTSが新たなスタートを切ったということでは最低限の評価はできるが問題点が多く本格的に普及するかどうかは非常に疑問だ。


まず問題点を挙げると

  少なくともネット証券各社と合同でやらなければ流動性の点から意味が無い。

  マネックスは終値取引のみ、楽天、イートレード連合はこれから別にスタート、松井も別にスタートと各社自前のシステムを使いたくてしょうがないのか対応がばらばらである。

  そこにはユーザー不在で証券会社側の論理で進んでいるようにしか思えない。

  PTSを成功させるためには早急にシステムを統一してネット大手5,6社の投資家が東証のように同じ土俵で参加できるようにしないと利便性、流動性の部分から投資家に見放される可能性がある。

個人的な予想では現時点では口座数などの力関係からイートレード、楽天連合が有利なのは間違いなく、将来的には他社がしぶしぶ歩み寄ることになるだろう。

不思議なのが東証、大証以外の地方の証券取引所(名古屋、札幌、福岡)の対応である。

このままでは東証に吸収合併されるしかないのに何も手を打てないでいる。

本来地方証券取引所が参加するべきことではないだろうか?

私が経営者だったら海外直結の24時間取引のPTSを作るウルトラCを考える。

最初は日本株だけをやるがインフラが整えば全世界の株式市場にアクセスできるようにするだろう。