ドラマの「仁-JIN-」の影響?により池波正太郎さんの『その男』を読んでいます。
ただ今二巻まで読み終わり、いよいよ世間は騒がしくなってきました。
そんな緊迫した世の中にどきどきしつつも、やっぱり食べ物にも心惹かれるのです。
部厚く輪切りにされた大根がたっぷりと盛られている。
大根のほかには、なにもない。
その大根を、お秀は鍋の中の煮えたぎった湯の中へ入れこみ、虎之助を見て、にっと笑いかける。
(中略)
お秀が、鍋の中の大根をとって小鉢の醬油へひたし、すぐに引きあげて皿へうつし、
「さ、早う」
「うむ・・・・・・」
虎之助、がぶりとやって見て、
「む・・・・・・」
うなり声をあげた。
う、うう・・・・・・美味しそう
もはや本を握り締め、 ごくり・・・・・・ としているのでした。
仕掛人・藤枝梅安シリーズとかを読んでいると本当にお腹空いてきますね。
熱い根深汁・・・・・・だけでもう大変です。