ドラマの「仁-JIN-」の影響?により池波正太郎さんの『その男』を読んでいます。

(→6月13日参照)


ただ今二巻まで読み終わり、いよいよ世間は騒がしくなってきました。


そんな緊迫した世の中にどきどきしつつも、やっぱり食べ物にも心惹かれるのです。


 部厚く輪切りにされた大根がたっぷりと盛られている。

 大根のほかには、なにもない。

 その大根を、お秀は鍋の中の煮えたぎった湯の中へ入れこみ、虎之助を見て、にっと笑いかける。

 (中略)

 お秀が、鍋の中の大根をとって小鉢の醬油へひたし、すぐに引きあげて皿へうつし、

 「さ、早う」

 「うむ・・・・・・」

 虎之助、がぶりとやって見て、

 「む・・・・・・」

 うなり声をあげた。



う、うう・・・・・・美味しそうドキドキ

もはや本を握り締め、 ごくり・・・・・・ としているのでした。


仕掛人・藤枝梅安シリーズとかを読んでいると本当にお腹空いてきますね。


熱い根深汁・・・・・・だけでもう大変です。



まんまる横丁滞在中