■名古屋造形大学(名古屋市北区名城)
山本理顕設計。2022年から供用開始。
大学側と建築家が設計料の支払いと地位保全を巡って壮絶な訴訟を繰り広げられたことで有名になってしまった感のあるキャンパスだ。
それにしても山本理顕。
プリツカー賞も受賞し、建築家としては頂点を極めた感もある大物だが、その行動様式はほとんど「無敵の人」状態である。
まあ、そこには触れないでおこう。
建物的には、代表作の一つである埼玉県立大を屋根と格子状の壁で覆った、みたいな感じだ。
箱の中に立体的に入り組んだ街並みがある、という言い方もできる。
相当チャレンジングなつくりで、コンクリにどれだけクラックが発生するかが大変気になるところだ。
それはさておき、同じく理顕作の宇都宮大オプティクス教育センターに匹敵するインパクト大な建物。名古屋に行ったら足を運ぶ価値は十分にある。
こちらの大学は、1967年に名古屋造形芸術短期大学として開学。4年制になった後、1985年に小牧市に移転したが、再び都心部に戻ってきた。
名古屋造形大学
住所: 名古屋市北区名城
地下鉄名城線名城公園駅前。近くに愛知学院大名城公園キャンパスがある。こちらもなかなか。他にも名城公園や名古屋城、帝冠様式の両巨塔、愛知県庁に名古屋市役所もある。一通り見て回るだけでも一日仕事だ。