■中京大学・名古屋キャンパス(名古屋市昭和区八事本町)
名古屋の4大私大の一つ。学生数1万2千人の大型総合大学で、公務員試験に強いらしい。
キャンパスは名古屋と豊田のふたつで、文系が創業の地の名古屋、理系とスポーツ科学部が豊田に位置する。
でまあ、まずは名古屋キャンパスへ。名古屋大、南山大、中京大に名城大と名古屋の主要大学が微妙につかず離れず集まったエリア。
目立つのはセンタービル。このアーチは何だ!
と、しか言いようがない。
ドゥーチェの高笑いが聞こえてきそうだ。イタリア文明宮が日本に移築されていたとは知らなんだ。
どういう経緯でこうなったのかわからないが、この大学、アーチ尽くしの校舎はココだけではない。いたるところに、豊田キャンパスにも、って感じだ。
とにかくアーチ、アーチ、アーチ。
校舎は三井住友建設や山下建設などが手掛けることが多いようで、有名建築家の影は見られない。
とにかくアーチ、アーチ、アーチ、であって、設計者には特に意匠の提案は求められていないのではないだろうか。
あと、立派なモザイクもある。素晴らしい。
ところで、なぜか法学部と体育施設はちょっと離れたところに分離されている。
メーンエリアは中高層校舎が立て込んでいる印象だが、法学部ゾーンは低層で青々とした芝生の庭付き。イタリアはイタリアでも、オールドファッションでエレガンテ溢れるヴィラ、って感じだ。
でもやっぱりアーチ。
さてこのアーチ大学、ルーツは1923年創立の中京商業学校(現在の高校相当)にさかのぼる。1954年に中京短大を開設し、1956年に4年制も開学した。
商学部の単科大からスタートして、現在は11学部17学科の大型大学だ。
スポーツも強く、そもそもの建学の精神が「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」である。
ここは強調しておきたいのだが、よくある「私大が知名度アップのために学生スポーツに力を入れている」というわけではない。まったく違う。
商学部に次ぐ二番目の学部として1959年に作ったのが体育学部(2011年にスポーツ科学部に改称)だ。
ガチで体育教育に取り組んで来たのである。
交通メモ
中京大学・名古屋キャンパス
住所: 名古屋市昭和区八事本町
JR名古屋駅から東山線、鶴舞線を乗り継いでざっと20分。おすすめは、まずは名古屋大に行って、それから南山大、中京大、名城大八事キャンパス、名城大天白キャンパスの順に巡るコース。