■京都大学・桂キャンパス(京都市西京区京都大学桂)

 

京大は現在、吉田・宇治・桂の主要3キャンパス制を取っている。

 

 

その中で最も新しいのが桂で、2003年から供用が始まった。

 

 

入居者はざっくりいうと、工学部の大学院生。工学部生は3年生までは吉田で、4年制以降は桂で本格的な研究活動に取り組む、というイメージだ。

 

 

広大なキャンパスは、安井建築設計や昭和設計といった組織事務所や工学部建築専攻の教授たちが入り乱れて(協力して)設計した。

 

 

なだらかな丘陵地帯に展開するキャンパスは、弊と門を巡らせることのないオープンスタイル。

 

 

隣接する公園とはシームレスにつながっている(感がある)。

 

 

周囲の住宅にも配慮。威圧感のあるシンボリックなデザインの大型校舎ではなく、斜面を掘りこんで、多数の建物を分散配置することで、気配を消したという。

 

 

多少なりともシンボル性があるデザインは、ローム記念館。さすがにスポンサーへの配慮が必要だったということか。

 

 

そんなキャンパスからは、彼方のふもとに広がる京都の町なみが一望に。

 

 

つまり、京都中心部からはなかなか遠い。桂「離」宮とはよく言ったものだ。

 

 

歩いてよし。眺めて良し。なかなかの散歩スポットだ。

 

 

  交通メモ

 

京都大学・桂キャンパス

 

住所: 京都市西京区京都大学桂

 

JR京都駅からバスで35分。もしくは阪急桂駅からバスで10数分。キャンパス散策の後は桂離宮や嵐山へ寄られては如何。