■名城大学・天白キャンパス(愛知県名古屋市天白区塩釜口)

名古屋の有力私大の一つ、名城大のメーンキャンパス。

 



1926年創立の名古屋高等理工科講習所にルーツを持つ。学制改革直前の1947年に旧制専門学校(現在の大学相当)に昇格し、そのまま新制大学になった。

 


現在は文理10学部を展開する総合大学だが、やはりウリはルーツである理系部門だ。

 



理工系の評価が高く、そこに引っ張られる形で文系学部の就職にも…という形らしい。

 



こういう言い方もなんだが、一般的な知名度がさらに高まりそうな学者、国際的な賞を取りそうな研究者をピックアップする「嗅覚」について、ただ事ならぬ能力を発揮する。

 



繰り返すが、こういう言い方もなんだが、賞を取りそうな大物研究者が定年を迎えると、すかさず再就職先として引っ張ってくる。

 



いやまあ、そういうことをやる私大は他にも、いくらでもあるんだけど、ここのヒット率はただ事ではない。

 



具体的にはノーベル賞を3人も引き当てた(正確には、引き当てた中から3人も出た!)。

 



でまあ天白。

 



小高い、ではなく、結構な傾斜のある丘の上にそびえたつ。

 



中高層の校舎が密集しているのだが、裾の部分は広々として庭園エリアがしつらえてあったりもする。

 



名城に限らず、名古屋の大学はどこも、こういった緩急のつけ方、メリハリのつけ方がうまいと思う。

建物としては8号館クラブハウスが僕の心に刺さった。

白壁。有機的なカーブの壁面。

中に入るとミントグリーン。

天才的、としか言いようがない。設計者は誰だ?

 


【交通メモ】 

 

名城大学・天白キャンパス
 

住所: 愛知県名古屋市天白区塩釜口
 

JR名古屋駅から地下鉄で30-40分ぐらい。大学が集中しているエリアなので、名古屋大(東山キャンパス)~南山大~中京大(名古屋キャンパス)~名城大(八事キャンパス)~名城大(天白キャンパス)の順路で歩いてめぐると、ちょうど一日かかる感じだろう。昼ご飯は学生御用達のラーメン屋などでどうぞ。