■文京学院大学・本郷キャンパス(東京都文京区向丘)
 
どこがどうそうなのか、よくわからないのだが、講堂と本部棟は村野藤吾の設計だそうだ。

 


 
講堂はともかく、本部棟ってこれ(左側)か?

 


 
下調べなしで行ってみたところ、極めて狭いながらも、妙に雰囲気がいいキャンパスだと思ってはいたが、あとでググってみて村野案件だと知り、大いに驚いた次第だ。

 


 
村野藤吾はファサードや内装の華麗さで称えられがちだが、全体的な敷地プランニングも相当うまい。
 
このキャンパスも、そのうまさがにじみ出ている。
 
大通りからキャンパス内に入る。

 


 
中庭に降り立ってぐるり周囲を見渡すと、校舎に取り囲まれる。

 

 

校舎はデザインに統一性をもたせつつ、微妙にたがえ、高さも異なる。

 


 
さらに、入り口とはV字になる方向に大きな登り階段。そしてもう一つの広場。

 


 
講堂前広場だ。
 
ここから、最初の中庭方面を見下ろす眺めもいい。

 

 


 
なんとなく前川国男の埼玉会館を思い出したが、あちらは残念なところに現状、片肺飛行だ。
 
あそこは昔、隣に県立図書館があった。
 
県庁側大通りから入った先に中規模の広場があって、さらに大階段を上っていくと、劇場や図書館に囲まれた広場が広がり、そこから商業エリア側の通りに下って行けるようになっていた。
 
いまは図書館が取り壊されて児童公園(風)になったため、単に劇場の周りを、意味不明な階段とむやみに広い歩道が取り巻いている、という形になってしまった。
 

  交通メモ

 

文京学院大学・本郷キャンパス


住所: 東京都文京区向丘


東大本郷キャンパスから徒歩10分少々。南北線東大前駅からすぐそば。本郷・弥生キャンパスとセットで見に行くのがお勧め。正直、ここのことは完全に見くびっていて、たまたま仕事で通りかかった時、ちらっと覗いていくかと足を踏み入れたら、妙に出来がいいので驚いた次第。