■芝浦工業大学・大宮キャンパス(埼玉県さいたま市見沼区深作)
緑が多いのでグリーンキャンパス、と呼ばれていたそうだが、周りはすっかり宅地として開発された。
むしろ、住宅街の中に残されたグリーン、といった感じだろう。
場所は大宮ではない。JR大宮駅から宇都宮線でさらに北に二駅。東大宮駅だ。
キャンパス入り口の2号館は、学生も設計に携わった最新校舎。
向かいの斉藤記念館も、なんだか冷却板でも大量搭載したのか、と思わせるような複雑な建物。
というあたりが大学の広報資料にはよく出てくるが、見ものは図書館と第一学生クラブハウスだ。
図書館は1971年、沖種郎の設計。丹下健三の弟子で、芝浦工大の学長も務めた。
見てわかるとおり、メタボリズム世代感があふれる戦後モダニズム建築、コンクリ打ち放しの建物だ。
つまり、ロボットの秘密基地っぽい。
クラブハウスは、つまりサークル棟だが、こちらは優雅にハイティーでもたしなみそうなガーデンエリア。
屋上中庭と、それを取り囲む回廊も優雅。
高級テニスクラブみたいだ。
あとはまあ、図書館とは別の方向性で60~70年代感があふれる3、5号館。
そしてグリーン(春夏になれば)。
キャンパス内には本物の雑木林が残されている。落ち葉をシャリシャリ踏みしめながら、散策が楽しめる。
交通メモ
芝浦工業大学・大宮キャンパス
住所: 埼玉県さいたま市見沼区深作
東京駅から上野東京ラインで約30分。東大宮駅下車。徒歩15分少々。見終わった後は、うーん、大宮盆栽美術館とか大宮公園とかかなあ。そして大宮駅前をぶらぶらと。見沼区役所まで出る手もある。そこそこ歩くが。