■昭和大学・旗の台キャンパス(東京都品川区旗の台)

 

医・歯・薬・保健医療の4学部からなる医学系私大。

 

 

旗の台は、医・薬の専門課程と、歯学部の専門課程の途中までが入居する。

 

 

ちなみに、全学部とも1年生はもれなく富士吉田キャンパスで全寮制生活を送ることになる。

 

 

僕の知人は「冬は極寒、娯楽もない」と、過去のことは思い出したくないような雰囲気で説明してくれた。

 

 

まあその旗の台は、そんなに広くはない高地に、中高層の校舎と病院がぎゅうぎゅう詰め。

 

 

典型的な医学部キャンパスだ。

 

 

創立者は東京帝大で医学を学んだ上條秀介。

 

 

知識倒れな若手医師が増えていることを憂慮した上條氏が、現場で活躍する臨床医を育てようと仲間を募って1928年、前身となる昭和医学専門学校(現代の大学相当)を設立した。

 

その時、上條氏は35歳。

 

 

お前も若手じゃん?とか言ってはいけない。この時代の人は平均年齢が50歳を切っていた。「人生50年」が一般常識だったのだ。

 

 

ちなみに日本企業に定年制が初めて導入されたのは1946年。55歳定年制(と、年金受給)が導入された。そのとき20歳だった人(1923年生まれ)の平均寿命は60~65歳。

 

つまり昔の定年制と年金を今の寿命に換算すると、「70~75歳になったら定年、そして年金」というものだった。

 

 

  交通メモ

 

私立昭和大学・旗の台キャンパス

 

住所: 東京都品川区旗の台

 

山手線五反田駅から東急池上線で6分。旗の台駅で下車。そこから徒歩7分。近くには星薬科大(A・レーモンド設計の講堂アリ)や東京工業大など、建築散歩スポットが盛りだくさん。洗足池に出てボートに乗るのもいい。