■大阪大学・豊中キャンパス(国立・大阪府豊中市待兼山町)
大阪大学の(比較的)古い方のキャンパス。
旧7帝大の流れをくむ大阪大学ではあるが、あまり古い建物はない。
大阪市中心部から郊外に全面移転したためだ。
そんな中、唯一レトロな建物が残るのが豊中地区だ。
まずはキャンパス入り口。総合学術博物館(待兼山修学館)。
阪大の前身の一つ、旧制大阪医大の附属病院石橋分院本館として建てられたものだ。分院の本館…訳が分からない。
設計は大阪府営繕課。1931年。
ま、そんなかんじのデザインの建物だ。通常は一般公開の博物館になっている。
その先に進むと、大学のシンボル(なのか?)である大阪大学会館(イ号館)が見えてくる。
1928年、これもまた大阪府営繕課。
やはり阪大の前身の一つ、旧制・府立浪速高校の本館として建てられた。
割とオーソドックスな博物館と違い、かなり攻めたデザインだ。
L字型左右非対称な平面構成。アールデコ調大学ゴチックだが、むしろキュビスム風にも見えてしまう。
とても素敵だ。
2011年に「阪大人の共通の思いを寄せる施設」「大阪における学術の伝統を受け継ぐシンボル」として全面改修。
ガワは竣工当時の色調に戻しつつ、中身は近代化した。欧州でアリがちな改修手法だ。
でまあ建物。未来的!
ちなみに「イ号館」というのは、昔は「ロ号館」もあったからだ。
さて、そのあとはというと、キャンパスには池がある。
学生宿舎はスターハウス!めずらしい。
他にはいろいろと新しい建物など。
必ずしも新しくない建物もいろいろ。ちょっとレトロな、とは言っても60年代とか70年代の校舎もところどころ見える。
広々としたキャンパスをぶらぶら。
自然も豊かだ。
てなわけで一通り見たら、モノレールに乗ってもう一つのキャンパス、吹田キャンパスへ向かう。
交通メモ
大阪大学・豊中キャンパス(国立)
住所: 大阪府豊中市待兼山町
阪急石橋阪大前駅から徒歩10~15分。石橋口から入って、柴原口から出る。で、大阪モノレール柴原阪大前駅へ。そっからモノレールで阪大病院前駅へ。そこが吹田キャンパスだ。