■大阪大学・吹田キャンパス(国立・吹田市山田丘)

 

大阪大学本部があるキャンパス。

 

 

文系学部の大部分が入るもう一つのキャンパス・豊中地区に比べ、こちらはほぼほぼ理系学部と付置研究所、そして医学部からなる。

 

 

1966年から造成が始まった郊外キャンパスなので、歴史的な建物は一切ない。

 

 

とはいっても、すでに半世紀を超える歴史を持つわけだから、昭和中後期レトロな校舎はある。歯学部とか。

 

 

 

タンパク質研究所もレトロ感のある白肌カーブだ。

 

 

まあ、そんなこんななので、大学キャンパスというよりかは工業団地とか、リサーチパーク、そんな名称のほうがお似合いなエリアだ。

 

 

別にディスっているわけではなく、程よく池や起伏のある広々とした敷地にゆったりと配置された建物の間を散歩して歩くのは気持ちいいものだし、ジョガー御用達ともいえる。

 

 

ついでと言っては何だが、大阪大学の歴史を一つ。

 

 

前身の大阪帝大は1931年創立。東京、京都、東北、九州、北海道、京城、台北につぐ8番目の帝大として発足した。

 

 

大阪医大と大阪高等工業学校を母体に、医理2学部で発足。1933年に工学部を増設したが、長らく理系のみの専門大学だった。

 

 

戦後に旧制浪速高校などと合併して新制大阪大学となり、ようやく文理そろった総合大学となった。

 

 

国家色が薄いのも特徴だ。

 

 

基本的に帝国大学は、「お国のため」に「国家」が作るものなのだが、阪大の前身となった学校は、府立大阪医大、府立浪速高校の府立2校と、私立大阪薬学専門学校、官立大阪工大、官立大阪高校の官立2校の寄り合い所帯だ。

 

 

ついでに言うと、2007年に大阪外語大と合併したのだが、前身の大阪外語学校は官立ながら地元海運業者の寄付金をもとに設置されたもの。陳舜臣や司馬遼太郎の母校としても知られる名門校だ。

 

 

 

  交通メモ

 

大阪大学・吹田キャンパス

 

住所: 大阪府吹田市山田丘

 

大阪北部の郊外エリアに位置。大阪モノレール阪大病院前駅すぐ。万博記念公園の北。千里門から出てもいいし、モノレールに戻って万博公園に転戦してもいい。太陽の塔が待ち構えている。