■聖マリア学院大学(私立・福岡県久留米市津福本町) 

 

名前からするとミッション系に思えるが、ちょっと違う。 

 

カトリック教徒の医師、井出用蔵・一郎親子を中心に、教会や信者の援助のもとで1953年に発足した聖マリア病院が母体だ。 

 

1970年初頭にできた病院付属の看護学校が1986年に短大昇格。2006年に4年制大学となった。 

 

とはいえ、教会系は教会系。ミッション系学校の例にもれず、建物はいい。 

 

まずは病院本体の礼拝堂。 

 

 

1896年に、福岡市内に作られた「勝利の聖母聖堂」を1986年に移築してきたものだ。 

 

 

日本では5番目に古い煉瓦造りの天主堂となるそうだ。 

 

 

 

裏手に回ると大学キャンパス。 

 

 

70年代っぽさを感じさせる校舎。 

 

 

80年代、ましてや90年代の感覚ではない。 

 

 

 

さらに奥に進むと、だんだんと現代的な建物に。 

 

 

それにしても、マリア様。 

 

 

 

 

締めが最新鋭の図書館。 

 

 

病院側から進むと最後に突き当たることになるが、大学としての入り口から入ると、最初に出会う建物だ。 

 

 

 

 

2017年竣工。戸田建設建築設計統括部。 

 

 

開いた本、をイメージしたフォルムだという。 

 

小さいが立派な芝生の庭が昼日向の日光を跳ね上げる。 

 

 

 

  交通メモ 

 

聖マリア学院大学 

 

住所: 福岡県久留米市津福本町 

 

JR久留米駅からバスで15分。さらに徒歩5分。「聖マリア病院」に行くバスを探せばいい。久留米はほかにも、久留米大の両キャンパスに市役所などなど、良い建物がいっぱいある。菊竹清訓の出身地だけのことはある。