■番外・安中市役所(群馬県安中市安中)
北陸新幹線の安中榛名駅から行くのは困難。信越本線の安中駅からどうぞ。
バスで10分、歩いて30分。
その市役所は、車道からちらっと見た限りでは、普通の公共施設風。
しかし、敷地中にずいっと進んでいくと、なにやら表現派チックな昭和初期モダン建築的な塔屋が見えてくる。
設計、竣工は不明だが、こういうのは結構好きだ。
ガラス張りの塔屋の中は、階段室。
見晴らしも上下して、眺めは上々。
市役所の裏手には、とてつもなくビビッドで南米のチョウチョみたいな色合いの民家(昔は南下の店舗だった風)が。
とても美しい・・・。
行きは駅からのバスできたが、帰りは徒歩にしてみた。
途中の商工会館も良かったが、無料公開中の郡代奉行役宅によってみる。
帰りの電車の時間もあって急いでいたのだが、ちらっと眺めたのが運の尽き?
受け付けのおじちゃんに「無料だから見ていけ」とキャッチセールスされてしまった。
しかし、これが良かった。
和風建築とモダニズムの親和性は良く言われるが、和風建築は明暗の締め上げが強烈なので、むしろレンブラントとかフランドル系とか、そっちとの親和性も感じる。
他にも旧郡役所とか安中教会とか、見どころはたくさん。
安中は中山道の宿場町かつ、安中藩の城下町として栄えてきた。
1893年(明治26年)に信越本線が開通するまでは、さぞかしな栄華を誇っただろうし、安中地域というくくりで見れば、その後も信越本線の沿線エリアとして栄えてきた。
そんなかつての名残を感じさせるかのように、土蔵がやたらと目立つ。
1997年、北陸新幹線の開通に伴って信越本線(碓氷峠区間)が廃線となってからだいぶ経つ。
交通メモ
安中市役所(群馬県)
場所: 群馬県安中市安中
新幹線を降り立ったJR高崎駅で信越本線に乗り換え、列車にゆられること12分。安中駅で下車。徒歩30分か、バスで10分少々で市役所に到着。往復のどちらかは歩いて町並み散策を楽しみたい。別の道を歩いて往復徒歩でもなお良しかも。あとは高崎市内を散策か。レーモンド設計の群馬音楽センターとか。