■慶應大学・湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市)
ポストモダン系の大御所で慶応OB(なのに東大卒)である槇文彦が手掛けた。
いかにも槇文彦らしい。
ポストモダンなコンクリ打ちっぱなし校舎。
禅寺をモチーフとした入り口エリアだそうだが、全くわからない。
池と芝生、斜面を配置した、なんだかカリフォルニア的な(よく知らないけど)見通し。
幾何学的な校舎配置と、豊富な緑。
きちんと、観覧ボックスも用意されている?
福沢先生の像があるのは、慶応ならではのお約束。
メーンエリアとは別に、大学院棟などがあるサブエリアには、これまた現代建築が。芝生、そしてコンクリ。
1990年に開設された、日本の大学改革の先駆けとなったといわれる新キャンパスだ。
当時は世界水準のSFC(湘南藤沢キャンパス)として話題になったものだ。
校舎の名前も1号館とか2号館とかではなく、入り口向かって右手がアルファ棟。ぐるり反時計回りにギリシャ文字で棟名がつく。最後になる入り口向かって左手がオメガ棟。
わたしは初めであり、終わりである。わたしをおいて神はない。
つまりはそういうことなのだろうか?
ほかの校舎は、「KEIO」に因んだκ(カッパ)棟、ε(イプシロン)棟、ι(イオタ)棟、ο(オミクロン)棟。
「language」に因んだλ(ラムダ)棟、「Theater」に因んだΘ(シータ)館、「Digital Science Laboratory」に因んだΔ(デルタ)館。
クラブハウス棟(Φ棟、Ψ棟)はかなり無理くりで、東棟が「ひがし」→「ひんがし」→「ふぃんがし」→「ふぃー(Φ)」、西棟が「西」→「さい(Ψ)」だという。
交通メモ
慶應大学(湘南藤沢キャンパス)
場所: 神奈川県藤沢市遠藤
新宿駅から小田急線。藤沢行きか江の島行きの急行で50分、湘南台駅へ。バスで10分ゆられると、アルファ棟前に到着。湘南台駅は、文教大や横浜薬科大など、見る価値のある大学キャンパスが密集している。辻堂からのバスもある。