■浦和大学(私立・埼玉県さいたま市緑区)
埼玉高速鉄道浦和美園駅からバス、あるいは徒歩25分。
浦和美園はここ最近になって開発が本格化した、人気の郊外住宅地だ。
久しぶりに行ってみたら、本当にびっくりした。
まだのどかな面影を残してはいるものの、大型マンションが立ち並び、その周りを宅地が埋め尽くしている。
10年前は、失礼ながら「チカン注意」というような立て看板が似合いそうな、本当に何もない場所だったのに。
とはいえ、駅から10分も東へ、つまりキャンパス方面に歩けば、やっぱりのどかな田園風景に切り替わっていく。
到着。
見るからに大学っぽい、というか、学校っぽい感じ。
そこから裏手に回ると、なかなか面白い。
のどか、とは言っても、この辺りも人の手が入って開発されたエリアだ。
が、キャンパスの中だけ、雑木林が保存されている。
起伏豊かな斜面に展開するキャンパス。
行ったり来たり蛇行する歩道。
木立の中から見上げる白い校舎。
敷地の端は、積もり積もった落ち葉のせいで、歩行も困難な具合だ。気分は新雪。
そして多分、学園の創始者。
そばのお寺。
一通り見終わったら、浦和御園には戻らず、学園を後ろに見ながら、そのまま東へ進む。
新見沼大橋。見晴らしは絶景。
その先、端から降りた見沼代用水西縁は延々エンドレスに続く桜並木。
季節を見図って、ぜひ。
その先は適当なところでバスを捕まえてJR浦和に出てもいいし、美園に戻る手もある。
さて浦和大、子育て系学部を中心とする小型大学で、学生数は800人。1946年に浦和市内で始まったそろばん塾がルーツだ。
1963年に浦和実業学園商業高等学校へと発展し、87年に現キャンパスに浦和短大を開学。
2003年に4年制大学を開設し、今日に至る。