■福島県立医科大学(公立・福島市光が丘)

 

 

Googleマップで上空から見ると、インベーダーゲームのインベーダーに見えなくもない小児科外来が特徴的だ。

 

 

そんなキャンパスは市内からバスで約20分。町を見下ろす小高い丘の上にある。

 

キャンパス西側は病院、東側が校舎エリアだ。医学部キャンパスの場合、街中にある病院が主役で、端に高層校舎がぎゅうぎゅうに詰め込まれていることが多い。

 

 

が、こちらは広々として、普通の大学っぽい。1978年に郊外に作られた新しいキャンパスならでは、だ。

 

住所自体、光が丘という、いかにも戦後の希望溢れる感じのネーミングだ。

 

というわけで、ピカピカな研究棟。

 

 

体育館。ファサードの飾りに工夫。

 

 

この体育館、正面から見ると、なまはげっぽく見えるのは気のせいだろうか。

 

 

両目。入口は口。階段は牙。

 

あと、医大、かつ雪国ということで、やたらめったら空中連絡通路が行きかっている。

 

 

 

中庭。輝くガラス壁。

 

 

 

 

県立医大という名前で、かつ新しいキャンパス。ということで、割と最近の新設医大かと思っていたが、そうではなかった。

 

 

源流は意外に歴史は古い。

 

1944年開学の福島女子医学専門学校(大学相当)。男はみんな戦地へ行ったので、女医を緊急養成しようと作られた。

 

戦後、「設備不足」として危うく看護学校に格下げされそうになったが、オール福島の強力な陳情が功を奏し、1950年に最後の旧制医大として滑り込み認可をゲットした。

 

1952年に新制大学に移行し、78年に現キャンパスに移転した。

 

という歴史があるのだが、女子医専というものがあったとは知らなかった。

 

じゃあここが女医育成の拠点として発展していったかというと、そうとも言えない。

 

戦後、女子医専から医大に昇格すると同時に、入学者はほとんど男で占められるようになった。

 

いや、女子医専としての過去があったため、わずかなりとも女性の入学者がいる医大が誕生した、と表現すべきか。

 

そのあたりは実際どうだったのか、OB・OGの回顧録があれば読んでみたいな、とも思う。

 

ちょうど2021年度の入試で、全国の医学部合格率で男女が逆転した。女性受験生のほうが合格率が高くなった、ということだ。。

 

ちなみに、福島駅そばの一等地にもサテライト校舎がある。