番外・東久留米市役所(東京都東久留米市)
(写真と文章を入れ替えました)
西武池袋線に乗って東久留米駅へ。駅から歩いてすぐ5分だ。
多摩地域やや東部、人口12万人。ちょっと微妙な知名度の町だ(失礼)。
「東久留米」「市役所」「建築」でググると、間違いなく「久留米市役所(菊竹清訓設計)」と表示されてしまう。
建物的には、フランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新が設計した自由学園の校舎5棟が市内にあることで有名だ。
が、いやいや、市役所だって出来栄えの良さでは負けてはいませんよ。
設計者はよくわからないが、97年竣工。
時代ならではのポストモダン風味だ。
欧州田舎風のかわいらしい塔的な物をあしらいつつ、基本は鉄とガラスで軽く明るく。
入り口前は円形広場。
外壁は基本的にタイル張りだが、一色ではなく、同系色での貼り分け。
日の光を受けて、模様を浮かび上がらせながら輝いている。
建物の中に入ると広々としたホール。木も生えている。オゾン効果。
壁には陶板レリーフ。タイトルは「グローイングシティ」。作者はルイ・フランセン。ステンドグラスや陶板レリーフが得意なベルギー人アーティストだ。
上層階へ上るエレベーターからは、ガラス越しに町なみを楽しむことができる。
そんなに大きな庁舎ではないので、あっという間に見終わるが、市民プラザでくつろいでも良し。落合川沿いを散策しても良し。
ちなみに駅前には「富士見テラス」という、ダイヤモンド富士の撮影スポットとしても人気だった展望デッキがあったが、法律上の不手際がいろいろとあって、撤去されてしまった。
交通メモ
東久留米市役所
住所: 東京都東久留米市本町
西武池袋線で池袋から半時間。東久留米駅下車。駅前通りをしばらく進むと到着。大型ショッピングセンターのすぐ向かいなので、なかなかの賑わいだ。庁舎を見た後は、南に出れば落合川、北なら黒目川。川沿いにぶらぶら歩きでも。