■秋田公立美術大学(公立・秋田市新屋大川町)

 

1995年、松田平田設計。

 

駅からのアプローチも含め、大変素晴らしい散策路となっている。

 

大学の歴史は意外に古い。

 

1952年、伝統工芸の保存育成を狙いに秋田工芸学校が設置され、75年に専門学校となり、95年に短大になった。

 

そして2013年、4年制大学となった。

 

JR秋田駅から2駅目、新屋駅で降りる。少しわかりにくいが、線路沿いに秋田方面に向かうと遊歩道に入る。

 

 

訪問当日は雨だったが、並木が雨に煙り、たいそうロマンチックなテイストに。

 

進んでいくと、並木が終わった先にタワーが見えてきた。

 

 

右手はコンクリモダンなアーケード。左手は和風チックな赤い屋根の連なり。

 

 

 

公立美術大である。

 

左手は、米倉庫として使われていた物を学生の作業場として改装した物。

 

倉庫自体は鉄筋コンクリートだが、アーケードは木製(もちろん和小屋ではないが)で、良い感じに黒ずんでいる。

 

コンクリアーケードの側からコンクリ柱越しに倉庫を見ると、その対比がたまらない。

 

 

実はこのあたりは正門でなく、むしろ裏門的な入り口だ。

 

先へ進むと円形広場に到着する。

 

 

 

正しい正面入り口から入ると、中心に古代戦車に乗った女神像?を据え付けた円形広場が広がり、その先に本部棟とタワーが見える、という仕組みだ。

 

 

本部棟の明り取りのギザギザぶりが、タワーと合わさりインパクト。

 

 

 

振り返った後ろに見える円形広場も、こじゃれた都市公園風。

 

 

あとはまあ、裏側の校舎をぶらぶら拝観。

 

松田平田らしい、現代的な造形が続く。