■番外・秋田県庁
少しアンニュイな感じのピンク、というか紅梅色か。
丸めた角がほんのりSFチックなスパンドレルが印象的な秋田県庁は、1959年落成の物件だ。
いかにもこの時代ならではの、戦後昭和モダン建築。
設計は建設省建設部だったっけ?
見ての通り、どっしりとした安定感のある構え。
奇をてらわず落ち着いたデザイン。それでいて色合いには、レンガ風タイル張りの建物にはない、ほどほどの軽快さもある。
庁舎建築としては、すべてにおいてほどほどで、実に良いと思う。毎日食べても飽きない白米のようだ。
一方、南にある総合庁舎は濃茶色のタイル張り。
4階建ての上に2階建てが乗っかっているという態で、壁面が分割されている。
南と北の両庁舎、地味ながらも変化がつけられていて、退屈さを払いのけている。
そんな建物の上に後付けで、ごっついアンテナが取り付けられている。
SF。
西側には県庁とは違うが、国の合同庁舎などがある。こちらも端正な戦後昭和のモダニズム建築だ。
さらにその北側には、秋田市役所もある。こちらは最近、日本設計の手で最新型デザインの庁舎に建て替えられた。
こちらもついでに見ていくのがお勧めです。
おまけに、駅に戻る途中で出くわすであろう旧秋田銀行本店(赤レンガ郷土館)とか、教会とか、公共施設関係も。