■富山大学(国立・高岡キャンパス・高岡市二上町) 

 

富山県第2の都市、高岡にあるのは、国立富山大学の文化芸術学部。そのキャンパスだ。 

 

ロケーションは市街地から結構北に離れた山裾エリア。周囲は工業団地や宅地が混在する。 

 

行きはタクシーで、帰りは15分ほど歩いた先にある万葉線米島口駅まで出て、JR高岡駅まで戻った。 

 

さて、キャンパスは小ぶりだが、なかなか悪くない。 

 

 

 

大通りから見た校舎正面は、いわゆるポストモダン系ギリシャ風味。通廊が巡る。 

 

 

 

脇に回ると中庭。 

 

 

 

さらに奥に行くと紅葉しはじめた大通り。 

 

 

裏手は起伏のあるミニ丘陵?にオブジェがちりばめられている。 

 

 

 

背景には山々。 

 

 

芝生かと思ったら、どうも、生えているものが違う。 

 

 

「文化芸術学部」のある国立大は、なかなかレアだが、経緯はなかなか複雑だ。 

 

 

元々、旧制高岡工業専門学校をルーツに持つ富山大工学部が高岡にあったのだが、富山市に移転することになり、地元の納得を得るため、「代わり」となる国立の短大が作られた。 

 

高岡は銅器や漆器をはじめ、様々な工芸が盛んだったこともあり、工芸・デザイン系の専攻が中心の短大になった。 

 

それが2005年に富山大と統合して、現在の形になったわけだ。 

 

さて、帰りは工業地帯を歩いて、万葉線に出る。いわゆる路面電車だ。 

 

 

途中にある、県産業技術開発センター。超かっこいい。未来的! 

 

 

それはさておき、高岡は富山第2の都市だと書いたが、高岡の人はそうは思っていないかもしれない。 

 

富山と高岡のライバル関係は非常に込み入っていて、すごく簡単に言うと、富山市は百万石の加賀藩の支藩の城下町。つまり前田ホールディングスの子会社の本社が置かれた町だ。 

 

一方の高岡は、加賀藩本体の第2本社みたいなものだった。金沢を加賀藩にとっての東京とすれば、高岡は大阪みたい位置づけだったらしい。 

 

まあ実際、城下町の風情を感じさせる町割りの、良いところだ。レトロ建築も多数残っている。時間があれば、ゆっくり巡りたい。