■番外・九十九里町役場(千葉県)

 

新緑や野の花の彩度がいや増す季節、折りたたみ自転車と共に千葉に出かけた。

 

徒歩では絶望的なくらいに駅から離れた4町村の庁舎を、まとめて観光しようと思い立った。

 

冬は寒いし、夏は暑い。今しかない。

 

まずは睦沢町役場と長生村役場を見て、白子町役場に向かう。

 

それから本日最後の訪問地、九十九里町役場に向けて北上開始。

 

しかしその前に、ちょっと変わった欧風の建物が見えてきた。

 

 

真亀川総合公園だ。広場と公園、体育館に生涯学習施設が一体化したものだ。

 

 

 

なんというか、マイケル・グレイブス設計の御宿町役場を彷彿とさせるようなしないような。

 

良く見比べてみれば、工費は段違いだし、設計レベルも桁違いだと言うことがわかるが、建物に関心の無い人から見れば、全く差は感じないだろう。僕の友人は、そうだった。

 

まあとにかく、お洒落な洋風公園ですよ。

 

皮肉じゃなくって、なかなかだなあ、と思いましたよ。本当に。

 

一番印象にのこったのは、これ。

 

 

アフラック!

 

とまあ、公園で一息ついて、役場に向かう。途中で道を間違い、2キロほどロス。

 

ようやく到着。

 

 

むむむ。本日最後の場所は、もっとも刮目すべき出来でした。

 

 

ぱっと見、よくありそうな50、60年代風モダニズム系庁舎なんだけど、いいですねえ。

 

 

2階のベランダが縦線を強調しているのに対し、3階部分は縦横両方の線をアピール。

 

最後の屋上タワー的な囲いは、横線だけをアピール。

 

 

 

打ちっ放しコンクリも風化で、良い具合に「岩」感が出ている。

 

 

トタン屋根みたいにでこぼこした、折板構造のコンクリ屋根も良い塩梅だ。

 

壁面を所々で彩るタイルが、これまたあまり見ない作りだ。

 

所々にピッピッピと、釉薬を飛ばして焼いたみたいな感じ。

 

 

こちらも建て替え予定があるようだが、少し残念。

 

設計者は誰なんでしょうか。気になるほどに気に入った。

 

敷地内には公民館なども同居している。

 

さてまあ、満足してから東金駅へ向かう。

 

この日、睦沢・長生・白子・九十九里の4町村を回って、全部で20キロぐらいの行程。ママチャリよりちょっと早いぐらいのスピードで走った。

 

東京駅7時45分発で上総一ノ宮駅に10時15分頃着。サイクリング+観光活動が全部で5時間。15時半に東金駅着。スーパー経由で18時半に自宅到着。

 

そんな花曇りの一日でした。