■山陽小野田市立山口東京理科大学(公立・山口県山陽小野田市)

 

なんと申しますか、この大学、名前に地名がいくつ組み込まれているのでしょうか。

 

それはさておき、公共交通機関で行くのであれば、JR山陽本線小野田駅からバス。たぶん、これ一択だと思う。

 

でまあ、バスに乗って30分。ぐらい。

 

 

郊外住宅街と工業団地の境目のような微妙な一角に広がるキャンパスは8万7000平米(うち5万平米はグラウンド)の長方形。1200人が通う。

 

かなりシンプルな幾何学的造形の建物が並ぶ。何というか、こう、未来派な感じ?

 

 

 

 

うまく言えないんだけど、溶けた時計が転がっていても違和感のない雰囲気。

 

入り口から入って中庭。

 

 

 

実に幾何学的。

 

裏側からもシンメトリ。

 

 

 

 

 

こんな一角も。

 

 

庭園もある。

 

 

この、異様に長い名前の経緯を説明すると、まず東京理科大がバブル期の多角化展開で、山口校を作った。

 

理科大は諏訪や北海道にも進出していて、のちにそれが経営の重荷になったのだが、それはまた別の話。

 

でまあ、山口校の経営が悪化したので、地元自治体に買い取ってもらった。

 

その自治体が、市町村合併で生まれた「山陽小野田市」だった、というわけだ。

 

理科大から話はそれるが、本当に地方の私大は経営が苦しそうだ。

 

少しでも学生を増やそうと、学部の名前を毎年のように「はやり」のものに変更する。

 

それでもだめで、公立移管で生き残るしかなくなる。

 

そういうところは山ほどあって、決して山口理科大だけの話ではない。

 

逆に言うと、山口理科大は中身が評価されたからこそ、自治体に引き取ってもらえた、というわけだ。