■神戸大学・六甲第2キャンパス(国立・神戸市)
「東の一橋、西の神戸」と並び称された名門大学だ。
1902年創立の第2官立高等商業学校(第1が一橋)などが源流となる。
日本最大の貿易港に作られた、国際商社マンの養成機関といったところか。
そのキャンパスは、六甲山系に向かう上り坂の途中に位置する。
というわけで、まずはふもとに最も近い、六甲第2キャンパスから。
急坂とだら坂の区分線のように走っている阪急電鉄を越えて、しばらく行ったあたりに見えてくる。
理工農と文学部の入るキャンパスだ。
理工系はいかにも理工系らしい、清潔な中高層建築が中心だ。
ちょっとインパクトのある壁面飾りも、理系っぽいと言えば理系っぽい。
割りと新しい高層校舎も、いかにも理系学部、って感じなのだ。
ただ、斜面に位置するキャンパスであるわりには、各所のそれなりの広場が設けられ、狭さや圧迫感は感じない。
むしろ、広々とさえ感じる。
一方で、ちょっと珍しいのが、「バイク専用通路」「バイク用駐車場」といったところ。
神戸の坂は自転車では上れない。原付きでも厳しいそうだ。
従って、普通の大学ならリジェクトされるであろう中大型バイクでの通学も、認められている。
さて、文学部は理工系に比べて年季が入っている。
農学部も然り。
畑や温室も点在し、のんびりした一角。
その辺は全国どこでも、事情は同じなんだろう。
そんな中で目立つのが、創立百周年記念館「六甲ホール」。
建物自体はシンプルな箱形だが、瀟洒だ。さすが神戸。
見どころは、記念館越しに見下ろす港町か。
ここが斜面の、それなりに上の方だと言うことを思い出させてくれる。
潮風にしばらく吹かれたら、キャンパス中心部へ。
大きな木がそびえ立つ。
この木、何の木、気になる感じだ。
最後はさらに標高を上げて、大学本部へ。
後ろを振り返ると、理工系校舎を見下ろすことになる。少し、海も見える。
目の前には、ちょっと香川県庁舎(丹下健三の出世作)っぽくも無くもない、本部棟が登場する。
少し休んでから、さらに坂を上る。次は第1キャンパスだ。