■信州大学・長野工学キャンパス(国立・長野市若里)

 

工学部のみの独立キャンパスだ。東側は未来的な景観、西側は普通の大学スタイル。

 

 

長野駅から南へ30分ぐらい歩くと、右手に見えてくる。

 

正門から入ると、地方国立大学によくあるタイプの図書館にぶち当たる。

 

まずは右に曲がって、キャンパス西側へ向かう。

 

 

キャンパスの重心に位置する中庭広場。その向こうに国際科学イノベーションセンター棟が見える。

 

周りには銀杏並木が広がる。

 

 

ちょうど、色づいてきた時節に訪問した。黄緑から黄色に変わる微妙なグラデーションが美しい。

 

 

木材の色を残した(強調した?)武道場。

 

 

講義棟に囲まれた回廊広場。

 

 

 

 

このあたりの校舎は、いささか年季の入った団地型校舎と、一昔前にはやったデザインの、やや新しめ校舎だ。

 

さて、食堂前を経て、キャンパス東側へ向かう。

 

その途中にある総合情報センターは、光に照らされた青タイルが美しい。

 

 

んでもって、東エリアの見ものはUFO。

 

その経緯はよくわからないが、長野ものづくり支援センター、通称UFO。

 

 

UFOという名前にあやかったのか、アダムスキー型UFOのわっか的なデザインのバルコニーが壁面を飾っている。

 

その対面にある事務棟・建築学科棟。

 

 

基本的にはごくありがちな打ちっぱなしコンクリの直方体なのだが、両脇の壁面だけがなぜか、ちょっとこだわりの作りになっている。

 

この二つの校舎に挟まれたように見えるのが、先ほども触れた国際科学イノベーションセンター棟。

 

これまた四角い箱なのだが、南側の壁にぐるりと太陽光パネルが巻いてある。

 

この、突然変異的に個性的な壁面を身に着けた信大工学部校舎の御三家。

 

彼らが梟首会議を行っている凝縮エリアが、この写真となる。

 

 

どこの設計か不明。求む情報。

 

敷地面積は10万平米ちょっとだろうか。学生数は院生込みでざっと3000人を超える規模、かな。

 

さてこの信州大工学部、もともとの母体は、旧制長野高等工業学校(大学相当)となる。

 

戦時中の1942年、戦争に役立つ技術者の養成を急ぐため、航空機科や電気通信科などを中核として設置された。

 

国内25番目の高等工業学校となる。

 

そんな経緯もあって、戦後は危うく廃止されそうになったが、地元の保護運動などもあり存続が決まり、新制信州大学に包括されることになった。