■関東学園大学(私立・群馬県太田市藤阿久町)

 

超A級の建物では無いが、雑な仕事では無い。きちんと手入れもされている。

 

あとから「意外に良かった」と思い出して、段々と気になってくる類のキャンパスだ。

 

 

元々の母体は1924年設立の関東高等女学校。短大開学を経て、1976年に4年制大学が開校した。

 

東武線太田駅から徒歩20~30分か。季節にもよるが、裏道を伝っていけば良い感じの散歩が楽しめる。

 

最初に見えてくるのが、ガラス張りがモダンな体育館。派手さはないが、品良くモダン。

 

 

期待値が高まる。

 

緩やかに弧を描きながら、広々と進んでいくアプローチ。右手に体育館の入り口とメーン校舎の法学部が見えてくる。

 

 

 

 

いずれも白塗りモダニズム。

 

法学部はルネッサンスと古典様式を足して3で割ったようなデザインを簡略化した、「いかにも大学っぽい」建物。

 

だが、よく見ると、ありがちな「なんちゃって」ではない。

 

要所要所を押さえていて、「わかった上でこういう風に簡略化したんですよ」と言うことをアピールしてくる。ような気がしなくもない。

 

たとえば、1階はラスティカ仕上げっぽく壁面に大まかな刻みを入れ、その上で2、3階にジャイアントオーダー。

 

その上のエンタブラチュアもだいたいそれなりに、お約束に従っている。気もしなくもない。

 

屋根はまあ、日本だし。

 

褒めすぎかな?

 

先に進むと、各種校舎に図書館。こちらはベージュ系、グリーン系と、柔らかく落ち着いた色味になっている。

 

 

 

経済2号館も白ベースだが、ピカピカの塗りたて白では無く、ある程度時間をおいてなじんだ白になっている。

 

 

 

デザイン的には奇をてらったところは無く、オーソドックスな校舎建築だ。

 

それに花というか緑を添えているのが、芝生と樹木とベンチだ。

 

 

開学からもう40年。草木はなじみ、良い太さに育った。手入れも十分だ。

 

 

面積は約15万平米。学生数は760人。

 

おまけ。お向かいのクリーンセンター。