■番外・田布施町役場(山口県)
■世界の丹下健三が設計した宇宙船
世界の丹下健三が設計した。1970年。
ググると、「設計:加藤実建築設計事務所」とも出てくるのだが、町議会議事録には、「丹下健三の設計プロジェクトチーム、そのアイデアに基づき作られた」と明記されている。
世界的建築家が、なぜ町役場を?との疑問も残るのだが、この田布施町、岸・佐藤両首相の出身地であり、その口利きがあったと考えてもおかしくはない。
まあ、丹下がイメージスケッチを描いて、加藤事務所で図面にしたと考えるのが妥当なところだろうか。
そんな世界的町役場に行ってみた。
山陽線田布施駅でおりて徒歩10分。のんびりした風景の中を歩く。
見えてきた。田布施川の向こうの広場に、宇宙船が停泊している。
ミレニアムファルコンとか、スタートレックとか、そういう時代感の宇宙船だ。
それ以外、表現のしようがない。
思うに丹下健三、当時の町長に「未来に飛翔する田布施を表現して欲しい」とかなんとか頼まれて、「じゃあ、宇宙船でも発進させるか」と考えたのではないだろうか。
前から見ても宇宙船。
横から見ても宇宙船。
後ろから見ても宇宙船。
上から見ても宇宙船。
見ているうちに、都庁とかフジテレビ本社のことを思い出した。
丹下健三って、本当は昔から、ああいうSF(少しファッキン)な建物が好きだったんじゃあ、ないだろうか。