■広島大学・東千田キャンパス(国立・広島県広島市)

 

広大は、もはや広島市内とは言えないどこかへ移転してしまったのであるが、社会人向けキャンパスなどの一部施設が、市内中心部に残っている。

 

それが東千田キャンパスだ。

 

 

ついでに言うと、元々の前身であった広島文理科大学があった場所だから、広大創業の地とも言える。

 

路面電車に乗ってJR広島駅から30分ぐらい。

 

まずはキャンパス。放送大学の施設も含め、建物と庭がある。

 

 

 

 

見ものは隣接する、と言うか、一体化している東千田公園。

 

そこには旧文理科大校舎が残されている。

 

 

文部省官房建築課による校舎は被爆にも耐え、戦後は広大理学部棟として引き継がれた。

 

 

 

が、現在は保存というか、むしろ放置されている(立ち入り禁止)。

 

 

身の振り方は、いまだはっきりとはしていないようだ。

 

一体どうなるのか気になる。

 

見ていて、痛々しい。

 

 

 

ついでながら、広島文理大は戦前からの名門大だ。

 

文理大は教員養成系の最高峰で、東西に一つずつ作られた。東京文理大が、現在の筑波大だ。

 

教員養成大学というと、「教員免許を取って先生になる学校」と思うかもしれないが、間違いではないけれど、ちょっと違う。

 

教育の世界にも「現場」があれば、「本社」もある。文理大の卒業生は、地方や中央の教育行政の世界で、大きな存在感を示したそうだ。