■ノースアジア大学(私立・秋田市下北手桜字守沢)

 

看護系をのぞけば、秋田県内では唯一の私立4大のはずだ。(違ったらごめんなさい)

 

つまり秋田の私学ナンバーワンな訳だが、実際、キャンパスと校舎の美しさについて言えば、相当な物だ。

 

とても素晴らしい。極めて感動した。

 

その感動は盛岡大学に匹敵するが、スケールは盛岡大を遥かに上回る。

 

だまされたと思って、一度行って見て欲しい。

 

場所は駅からJR秋田駅から徒歩30分。バスでもタクシーでも良いが、正門から入らず、ぐるり回って、グラウンドや高校のある側から入るのがおすすめだ。

 

絶対に!

 

裏門?から入ると、ちょっとしたアプローチの直線路。その向こうに円柱と平面を組み合わせたモダニズムの権化みたいな白壁の記念講堂が見えてくる。

 

 

最初は横顔だった講堂が、近づくにつれて正面を見せ始める。大きく近づいてくる。

 

 

ドラマチックで感動した。

 

 

講堂と本部棟の間を左に入る。

 

 

一気に視界が開け、広々とした中庭が目に入る。

 

 

起伏豊かな芝生に、よく育った樹木が点在する。緩やかに蛇行する歩行路に添えられたベンチ。

 

白壁の巨大な本部校舎が、屏風のように中庭を囲う。

 

 

 

振り返ると、そこから見える講堂はこれまた良い。最高のプロポーションだ。

 

 

 

 

おっと、間違えた。

 

しかしながら、コルビュジエ門下の前川国男が著書を熟読したという、京都学派の哲学者・高山岩男。彼は戦後、京大を追い出され、気が付くとノースアジア大の前身・秋田経済大の学長になっていたりもする。

 

近代が超克されちゃってるわけですね。

 

ということはさておき、芝生に目を落とすと、かわいらしい黄色い花もちょびちょび生えている。

 

 

いったん中庭から出て、本部棟を反対側から見る。列柱がリズムを刻んでいて、良い。

 

 

あとは、図書館なども。

 

さてこの大学、なんだか外国の大学みたいな名前だが、前身は1953年設立の秋田短期大学だ。

 

色々と話題の日本大学を、現在のような巨大な学校に育て上げ、「日大の帝王」とも言われた秋田出身の教育者・古田重二良が理事長に就任し、発足した。

 

1964年に秋田経済大学を開学し、83年に秋田経済法科大学に名称を変更。同時に、現在地に移転した。

 

そして2007年にノースアジアと、名称を変更した。

 

ちなみに秋田県には昔、ミネソタ州立大秋田校という、ホンモノの外国の大学があった。

 

そこが撤退した跡地に居抜きで開学したのが、国際教育で人気の国際教養大学だ。