■山梨大学・医学部キャンパス(国立・中央市下河東)

 

甲斐の虎と呼ばれた戦国大名・武田信玄。

 

義理も人情もへったくれもなく、冷酷無比に対外進出戦争を重ねた強者だが、甲府に行くとその気持ちがわかるような気もする。

 

狭いのだ。

 

行って見ればわかることだが、山に囲まれ、山に迫られている。

 

悪い景色ではないが、若くて野心家な人間だったら、もっと広いところに出て行かなくては、という焦りの気持ちを持たざるを得ないのではないか。

 

そんなことも考えながら散策させていただいたのが、山梨大の医学部キャンパスだ。

 

 

JR甲府駅から、バスで半時間は南へ下る。

 

甲府駅自体は甲府盆地の北側に位置するのだが、医学部は南端に近い。富士山もちらりと見える。

 

 

つまり、バスで1時間も走れば、端から端へ、という塩梅の盆地だ。

 

そんな医学部は最近出来た新しい病棟が自慢。

 

 

キャンパス自体はというと、医学部にしては人間味がある。

 

だいたいにおいて医学部のキャンパスは、大学病院の付属職員養成所みたいな感じで、ぎゅぎゅうに押し込められている

 

が、こちらはそれなりに中庭やら池やらあって、座り込んで物思いにふけることが出来る。

 

 

 

 

建物はといえば、まあね。

 

図書館とか、講義棟とか、それなりに。

 

 

 

 

 

ルーツをたどると、1978年設立の山梨医科大学。戦後の新設医大だ。2002年に山梨大と合併した。

 

とはいえ、構内の表示を見ると、まだまだそんな雰囲気ではないのかも。

 

 

面積は22万平米。とはいえ、大部分は駐車場や病院エリアとなっており、大学部分は7、8万もあるかどうか、だ。