■琉球大学・千原キャンパス(国立・沖縄県西原町)
ちはら、ではなく、せんばる。
最南端の国立大学に行ってみた。
リゾート施設のようにわざとらしい「沖縄感」がない分、むしろじわじわと、本土(という表現は政治的にどうなのか?とか言わんといて)との違いを実感させられる。
さて、正門付近。
まずは共通教育棟4号館。壁面に彫り込まれた上にペイントされている。
沖縄風というよりかはメキシコとかあっちの公共建築物を彷彿とさせるような?
図書館はシーサーが迎えてくれる。背景のスクリーンは、沖縄建築名物・花ブロックをモチーフとしたのだろう。
ここに限らず沖縄の建物は全般的に感じるんだが、なんかあれ、アラブ世界研究所っぽくない?
法人文学部等などは、そこはかとなく、南国ムード。軒の深さが陰影を作る。
学食はこれ。
キャンパスは川というか池というかで二分されており、橋を渡って農学部・工学部ゾーンへ。
来し方を振り返る。良い眺め。
着いた先は芝生広場。
東屋も沖縄風。
農工ゾーンにはちょっと毛色の違う博物館施設、風樹館がある。
どっちかというと北国っぽい建物。六本木ノアビルの白井晟一っぽいデザインだなあと感じた。
実際の設計は地元の大物、金城信吉。
毛深い。
あとは普通に普通の大学校舎。
ではあるんだけど、強い日差しと台風によるモルタル壁面の劣化が南国っぽさを、強く感じさせる。
軒が深いし、花ブロックも要所にあしらわれている。本土の校舎にはない設計だ。
本土と違って雨水がきれいなんだろうか。比較的、それほど黒々とした汚らしさは感じない。
いや、ピンクっぽいリシン吹付?(なんだろうか?)のおかげだろうか?
こう言っては何だが、宮崎方面の打ちっ放しコンクリ壁は、びっくりするほどあれだ。違ったらごめんなさいだけど、桜島の噴煙のせいかもしれない。
あと、至る所にシーサーがあるのは、やっぱり沖縄。
そういえば、植生も違うなあ。