■東京工業大学・すずかけ台キャンパス(国立・横浜市緑区長津田町)

 

東急田園都市線に乗って渋谷から35分。キャンパスは、駅前すぐそこだ。

 

多摩丘陵を切り開いた、緑と起伏の豊かなロケーション。

 

 

 

即ち、散歩上等スポットだ。

 

遠くからも見えるし、近くからだとより目立つJ2・3号館がランドマークか。

 

敷地自体は、それほど広い感じはしない。22万平米と、スペック的には広いのだが、高層の建物が高密度に展開する。

 

そんなキャンパスは、近所の愛犬家たちに散歩コースとして蹂躙されている模様だ。

 

 

至る所に注意書き。

 

 

そういえば、大岡山キャンパスにも「愛犬家への注意」の立て札があった。

 

相当、フン害に悩まされているらしい。

 

で、まずはJ2、J3へ。高層だ。耐震設計の粋を尽くしたそうだが、表面の筋交い的なバツ字装飾は、それをデザイン的に表現しているのだろうか?

 

 

さて、ランドマークその2は、J2・3号棟の手前にある「すずかけ台大学会館」。学食などのユーティリティー施設。

 

 

 

設計はマツダ・ズームズームスタジアム広島などの仙田満だ。

 

その次の見どころは、奥の方に進んでG3号棟。建築系が入っている。

 

 

先達のありがたい言葉が、壁面に刻まれている。

 

 

 

 

 

 

日本人建築家の言葉が無かったのは、日本人だからスルーしたのか、東大とか早稲田を出た人間の言葉を刻むわけにはいかなかったのか、どっちだろうか。

 

建築系が入っている、と言ったが、まあそこは東工大の微妙なところだ。

 

思いっきり乱暴に分類すると、昔ながらの東工大が学部から大学院まで持ち上がるのが大岡山、大学院大学的な新興セクションがすずかけ、という区分になる。

 

おかげで、すずかけは静かで落ち着いた研究所風の有態になっている、ともいえる。

 

大好物のラスタータイルが輝く校舎もあった。

 

 

多摩丘陵に位置するだけあって、わりと上り下りのあるキャンパス。ゆるゆる散歩する。

 

 

中庭には池というか、沼的なものも。

 

 

沼越しの高層棟も様になる。

 

 

 

他にはまあ、ぶらぶらして、駅に向かう。

 

田園都市線が出来て、もうどれぐらいたったのか。

 

このあたりも、それなりに歴史のある落ち着いた街になってきた、と思わされる。