■尚美学園大学(私立・埼玉県川越市)
大正時代の表現派建築をカラフルにしたら、こうなるんだろうか。
JR川越駅から徒歩30分弱。バスでもいいが、のんびり散歩するのも悪くない。
街はずれというか、田園風景というか、そんなあたりに到着する。
キャンパスは、円形広場を校舎や体育館、学食などがぐるり取り囲む形だ。
その外側には気持ちの良い木立と散策路も用意されている。
まずは校舎から。
とてつもなく表現派チックなタワー。しかも赤と青と黄色。2000年開学とは思えない独自のセンスだ。
表現派は、中世ヨーロッパ風デザインから現代型モダニズム建築に切り替わっていく過渡期にに日本で生まれた、なんとも言えない独特の「アーティスティック」な造形を表現しようとした人たちだ。
たとえば有名なのは東京拘置所。1930年の蒲原重雄による設計。
尚美学園は、実に表現派(的)だ。
タワーの反対側、後ろを振り返ると、人工池の向こうに学食。おしゃれだ。
その中間には体育館。あるいは校門代わりのゲート棟。
面積はざっと体感で5万平米くらいかなあ(グラウンド除く)。学生数は2600人。
帰りは蔵造りの街として有名な、川越のメーンストリートを散策してみる。