■番外・鎌倉市役所(神奈川県鎌倉市)
横須賀線に乗って東京から1時間。そこは観光客でごった返す鎌倉だ。
歩いて5分もかからず、鎌倉市役所に到着。
庇の作りが和の伝統建築風で、なるほど、古都・鎌倉でござるなあ、と思ったのだが、よく見ると、どうも違う。
上の階へ行くほど庇が大きくなっていく逆ハングなのである。
1969年、久米建築事務所。
裏手側はこう。
それはさておき、道路を挟んだ向かいは鎌倉商工会議所。
早稲田の教授で宮城県・大崎市民会館(東北新幹線の窓から見えるやつ)などを作った、武基雄の設計だ。
まあ、見た人が気に入ったのならすごいんだろうし、そうで無いなら、そうなんだろう。
鎌倉の町は他にもレトロ建築やモダン建築がいっぱい。詳しくはググって!
僕はググって見た結果、意外なことを知った。
鎌倉から目と鼻の先、横須賀鎮守府の司令長官庁舎は、丸ビルや成蹊大などにかかわった、桜井小太郎の設計だそうだ。
ついでながら、江ノ電のせいなのか、鎌倉と言えば海、みたいなイメージが最近強いような気がする。
でもやっぱり、鎌倉の一番の魅力は山だと思う。
三方を山に囲まれた難攻不落の地として、鎌倉幕府が置かれたこの街。
鎌倉と外部をつなぐ鎌倉七口(七切り通し)と呼ばれる古道は、本当に無理矢理、山を切り開いて通れるようにした感がいっぱいだ。
特にお薦めは、逗子へ抜ける名越の切り通し。
2時間も歩けば、逗子市役所(下の写真)に着くはずだ。
北鎌倉も良い。
住宅街をあてどもなくうろうろしていると、気がつくと山の中に入っていたりもする。
プチ遭難か?という危機が脳裏をよぎるが、めげずに進めば、突然視界が開ける。