■番外・蕨市役所(埼玉県)

 

写真映えは全く大したことないんだけれども、こんな外壁は見たことないし、これからも見ることはないだろう。

 

ちょっと驚いた。

 

発端はグーグル先生だ。

 

「蕨市役所は老朽化のため解体されます(建て替え)」とアラートしてくれた。

 

どんな建物かな、と画像検索してみると、うーん微妙。

 

 

フォルム的には嫌いではないが、まあ、すごいかというと、それはまあ、ね。

 

しかしながら、実際に行ってみると、おやおや?来たかいがあったかな、となったのでした。

 

京浜東北の蕨駅から、歩いて20分ぐらいはかかる感じ。少し遠い。

 

さて、見えてきた庁舎。写真ではコンクリの打ちっぱなしのように見えたのだが、遠くから見えてきた現物は、灰色のようにも見えるが、クリーム色の様でもある。

 

 

 

 

汚れているの?何かの石張り?しかし、こんなカラーリングの石、見たことないぞ。

 

近づいてびっくり。モルタルのスタッコでした。

 

 

 

しかも、凹の部分は灰色というかシルバー?に、デコの部分はクリームに塗ってある。結構手間のかかった二色塗り分け。

 

 

そのおかげで、こんな複雑な色合いになった。

 

上には緑の帽子もちょこんと乗っかっている。

 

 

全体の形としては、60、70年代にはさもあらん、と言えるような、香川県庁の亜流的な感じと言えるだろうか。

 

ディスってるわけではありませんよ。

 

すでに庁舎は無人と化しており、現在はそばの中央公民館に仮移転中。

 

 

ちなみに、隣に「和楽備(わらび)神社」があるが、これが蕨の古名というわけではない。明治時代にできた新興神社だそうだ。

 

市役所・神社・公民館の一帯は落ち着いた良い雰囲気だ。

 

京浜東北線の蕨駅前と比べ、全く違う印象を受ける。