■番外・福生市役所(東京都)
山本理顕が設計した福生市役所。
もやサマ(もやもやさまーず)にも登場した、大物市役所?だ。
2008年。
低層の市役所の屋根の上が芝生の丘みたいになっていて、そこからレンガ風タイル張りの高層棟が二本、にょきっと突き出ている感じ。
思っていたより小さく、周りもごちゃごちゃしている。
世の中に流布している風のかっこいい建築写真を撮るには、相当の工夫と広角レンズが必要だ。
それでもまあ、面白いと思う。
芝生の丘に登ってみると、意外に広々と感じるし。
ところで僕が行ったとき、庁舎の外壁にはべたべたと五輪のグラフィックが張り付けてあった。
外観も美観もあったものではない。
建築家的には、「勘弁してくれ」というところだろう。
でも、ひょっとすると、こんな風にべたべたグラフィックを張り付けられるよう、きれいな平面をどこかに確保しておくのが、将来の建築の方向性になるのかもしれない。
少なくとも洋服、ファッションの世界についていうと、そんな気配だ。
最近はもはや、個性や違いを表現するのは、服そのもののディテールというより、Tシャツの胸に記されたグラフィックで。そんな風になってきた感がある。
ハイブランドですら、そうだ。
つーかまあ、あれか。マジョリカハウス的な?
それはそうとして、福生の町並み。モヤさまで取り上げられていたほどアメリカンではないが、散策してホットドッグを食べて。
休日を過ごすのに悪くはない。