■沖縄県立芸術大学・首里当蔵キャンパス(公立・那覇市)
首里城の隣。ついでに、といっては何だが、首里城に行くなら、ついでにどうぞ。
良い出来ですよ。
キャンパスは、首里城へ向かう道路で二分されている。
まず、城に向かって右手が講義棟と中庭のエリア。
沖縄の建物は独特で、初見ではかなりびっくりするが、ここの建物も、ある意味、典型的な沖縄風。
つまり、
①コンクリ打ちっ放しの箱形造形
②その上に屋根
③庇を深く取る
④花ブロック(模様を打ち抜いたコンクリートブロック)で日よけスクリーンをつくる
④ブリーズソレイユ(建物本体にくっついた日よけ)も山ほど
――という特徴があるのだが、その大部分を満たしている。
古い石造のお城のようになった色合いの校舎に蔦が絡まり、青々とした中庭。
古い石造のお城みたいだぜ!(屋根がついているけれど)
しかしすごいね、こりゃ。
帝冠様式なんか目じゃない。ポストモダンでインダストリアルなコンクリ箱の上に、石州瓦みたいな屋根がどかんとついている。
さて、左手がタイルアートのまぶしい図書館や実技実習系施設のゾーン。
ここもすごい。瓦とが。
1984年。東京の石本建築事務所と、地元沖縄の二基設計の共同設計。
面積は6万2000平米。学生数は550人。こことは別のサブキャンパスと付置研究所もあるが、わざわざ行くほどかというと、難しいところだ。
行って見ると、謎の像が見られるけど。