■上野学園大学(私立・台東区東上野)

■むしろ上野公園周辺を歩く

 

上野駅北東に位置する音大。ちょっとイイ感じの洋館風ホールがあった‥‥のだが、高層ビルに建て替えられていた。

 

 

 

気を取り直して、そのまま上野のお山に突入。レトロ建築の宝庫を見に行く。

 

あえてコルビュジエの西洋美術館は無視して、まずは国立科学博物館。

 

 

設計は、東北大資料館(片平キャンパスの旧図書館)などを手掛けた小倉強。

 

正面に国立博物館。帝冠様式の代表格と言われる建物で、かつては「軍国主義の象徴」的なデザインだとして、進歩的な人たちから批判された。

 

 

設計者は渡辺仁。その父親は渡辺渡。右から読んでも左から読んでも。

 

左手に折れて、因州池田藩屋敷門(黒門)を横目に十字路へ。

 

 

右手前には、よくテレビで「謎の建物」として取り上げられる京成博物館動物館駅跡。

 

 

左手前は山口半六の旧東京音楽学校奏楽堂。

 

 

 

左手奥は芸大。

 

 

でまあ、四つ角を右手に曲がるとまず黒田記念館。岡田信一郎で1928年。

 

 

さらに進むと、国会図書館国際子ども図書館。安藤忠雄がおしゃれに改装したあれだ。

 

 

 

前川国男は無視して、上野公園の外側沿いにぶらぶら根津へ。

 

こうして回って気づいたのだが、東大のそばにある国家的文教公園エリアなのにもかかわらず、東大系建築家の臭いがしない。

 

渡辺仁も山口半六も、岡田信一郎だって小倉強だって、東大工学部建築学科の主流派にして正統派とはいいがたいでしょう。安藤忠雄なんて、まさに傭兵。

 

前川国男は、まあ、東大教授にはなっていない。

 

あと、いろいろ民家もある。とてもいい。