■東京富士大学(私立・新宿区高田馬場)
なるほどね。と、ちょっとした謎解き気分を味わった。
そんなの、すぐわかるだろ?と言う人もいるだろうけれど、でもやっぱり、別の意味でも謎だと思う。
何が謎なのか。
それは、この大学の最高のビューポイントは入り口から二つ手前の橋の上、非常にわかりにくい場所だということだ。
そこから見ると、こう見える。
普通、この橋から見ることに気づかないと思う。
僕は一通り見て回った後で、ひょっとして、あっち側から離れて見るといいのでは、と思って見まわしたら、「おや、あんなところに、ちょうどいい橋が」と、ようやく思い至った。
こう見せるために、結構強引な建物の配置にした形跡が見られる。
なのに大学のホームページには、このアングルの写真が出てこない(出てたらごめんなさい)。
これが別の意味でも謎、なところ。
せっかくそういう設計にしたのに、なぜだろう?
いや、もうみんなに知られている一般常識なのだろうか?
まあいいや。順々に見物。
場所は高田馬場。
早稲田大とは反対の側に向かう。しばらくすると、神田川を取り込む形でキャンパスが展開する。
両岸にタワー。結ぶブリッジ。
割と無理やり感があって、実用性的には無意味だよね、という気がする。
だって、すぐそばに橋が架かっているのに。
向かって左手が本館。
右手がメーンキャンパス。進むと五号館。
その先に高田記念館が見える。
この建物、ちょっと変わったデザインだ。
時計台、普通は建物の中央部につく。ところが、川っぺりぎりぎり、端っこに取り付けられている。
建物単体で見ると、うーん、バランスがおかしい。
最初は早稲田の大隈講堂へのオマージュ?的なあれ、と思った。
しかしよく考えてみると、冒頭の見え方を作るため、無理やり端に寄せた、というわけだろう。かなあ?
いや、順番から行くと、橋の方からよく見えるよう川沿いに時計台を建て、それからお供のツインタワーとブリッジを追加した、ということなのか?
記念館の前は、ほどよく手入れされた庭園になっている。
あとはというと、ポストモダン?な二上講堂。
ちょっと離れた公園から見る時計塔。
キャンパス面積は3万6000平米、ということになっている。学生数は900人。
帰り道、何かおなかに入れようと思ったが、学生向けのマッシブな飲食店しか見当たらない。
そんなにいっぱい食べられない。雰囲気だけ味わって帰る。