■岩手医科大学・内丸/本町キャンパス(私立・盛岡市)
これが意外に良い。昭和戦前モダンがそろっているんですよ。
まだまだ様式建築っぽいところから、ややバウハウスっぽいところまで含めて。
教育機能はほとんど、郊外の矢巾キャンパスに移転してしまったんだけど、そこはさておき、まずは市内中心部、県庁の隣の内丸キャンパスから。
写真に良く出てくる付属病院。辰野金吾の事務所で働いていた葛西萬司の設計で、1926年竣工、らしい。
様式建築(いわゆる中世ヨーロッパを彷彿とさせるデザイン)からモダンな感覚に移り変わっていく途中ですよ、的な建物だ。
宮沢賢治が入院して、看護婦さんにべた惚れしたという有名な話の舞台でもある。
その他は、普通に現代的な建物ですね。内側に入るとレトロというより、年季の入った校舎が隠れてますけど。
特に、縦長窓がディティール的にレトロ感。
次は、徒歩20分ぐらいの元町キャンパスへ。旧教養部。
想像だが、大学側も活用方法をめぐって頭を痛めているのでは?的な感じ。
傷んでいる。
でも、ここが良い。キャンパス入り口から、ちらり見ただけだと、何の特徴も無い白いハコがあるだけなんだけど、ずいずい入っていこう。
おや、白いハコがバウハウスっぽくなってきたぞ!(言いすぎ)
角っこの上側に、連続窓っぽいブロックがバーンと貼り付いている。
そんで後ろを振り向くと、あれまあ!
正面から見たときは何ともなかったのに、裏から見たら、表現派というかバウっぽいというか、なんだかモダンで素敵な建物に変身だ。
中央のすっくと伸びる、丸みを持たせた純白の塔屋がいい。
ところで移動の途中、素敵な教会がぽいぽい目に入る。
横から見ると、
ほかにも、
てな具合に。