■岩手大学(国立・盛岡市)
小雨が降る中に訪れたのだが、宮沢賢治な気分になれた。
どんな気分だ?とか、意地悪なことを言わないように。
こんな気分ですよ。
バスでも良いけど、盛岡駅から歩いて北に20分ぐらい。
見えてきたキャンパス南端は、農学部の庭園エリアだ。
前身の高等農林学校以来の門柱を通ると、八角形の、ちょっと変わった洋風門番詰め所。
生い茂る木立。蓮の咲く池。
木造の洋館校舎。
小雨が降るあいにくの天気での訪問となったが、むしろ雰囲気があってよかった。
その先は、オーソドクスな地方国立大学。
土地は広々と使われていて、都会のせせこましさはみじんもない。
図書館は芝生を囲むように作られている。これまた雨に濡れて良い雰囲気だ。
濃茶のタイルの教育学部も濡れそぼって、いいつやが出ている。
校舎に囲まれた中庭は、秘密の花園。
更に北へ。公道を横切って、工学部ゾーンだ。
ありがちなことだが、文系学部よりお金がありそう。
きれいで、新しめの建物がそろっている。
気がつくと雨は上がっていた。空には白みを増した雲が所々に混ざり、少し明るくなっている。
キャンパスの面積は約43万平米、学生数は6000人弱。