■東京音楽大学・池袋キャンパス(私立・豊島区南池袋)

■目白へ向けて、さらに散策

 

1907年創立の東洋音楽学校にルーツを持つ、私立としては最古の音大だ。

 

しかしながらそのメーン校舎・百周年記念本館は、私立音大の中でも1,2を競うアバンギャルドさだ。

 

 

池袋駅から雑司ヶ谷に向けて20分ぐらい歩けば、ただならぬ校舎が住宅地の中に、ぬっと姿を現す。

 

 

久米設計。

 

ガラスとプレキャスコンクリ板のストライプで、複雑な多面体を作っている。

 

池袋は池袋でも、山手線の外側の方に似合いそうなデザインだ。

 

 

 

この校舎を含む半分ぐらいの校舎が住宅街の中にあって、残りは塀で囲まれたキャンパス敷地内にあるという、ちょっと微妙なつくりだ。

 

 

 

でまあ、せっかくここまで来たのだから、近所の雑司ヶ谷旧宣教師館も見ていきたい。

 

都電の踏切を超えて、雑司ヶ谷霊園の先へ。

 

旧宣教師館は特段の名建築として知られているわけではないのだが、古き良き木造洋館、といった立たずまいだ。

 

 

明治後期に、米国人宣教師マッケーレブが居宅として建てたもの。

 

現在は豊島区の手で保存・公開されている。


その傍の、東京都下水道局雑司ヶ谷庁舎。

 

 

まだ体力があれば、もう少し散策を。

 

目白通りに出て、目白Yビル。これは目白警察署の二つ隣。

 

 

さらに進んで、目白駅前から池袋の西武鉄道本社ビルを眺め、なお直進。

 

 

しばらくして左折すると、日本バプテスト目白が丘教会につく。

 

米国の巨匠、F・R・ライトの弟子である遠藤新の設計だ。

 

 

写真で全体を眺めるより、実際に行って細部を見て回る方が楽しめるだろう。

 

その先、さらに進むと、日立目白クラブ。

 

 

日立製作所グループの迎賓館施設で、元は旧学習院の寄宿舎だった。

 

見事なアールデコ。というより、表現派?

 

非公開なので、外から見るだけだけど。