■帝京科学大学・千住キャンパス(私立・足立区千住桜木)
■おまけに荒川区役所近辺の散歩情報も
正面が大通りを向いているとは限らない。大通りに尻を向けているときだってある。
問題は、どこのだれに見てほしいか、だ。
そろそろ未整理写真フォルダも空になってきたが、今回も様々な時期に取りためた写真のごった煮構成で。
さてこちらの大学、千代田線の北千住駅からでも、町屋駅からでも、まあ大体同じ距離だろう。
徒歩15分ぐらい。
僕は町屋から北上した。
隅田川にかかる尾竹橋から見える本館。
正直、ぱっとしない。
橋を渡り、墨堤通りに出る。車の往来が激しい。
そして再び、本館に向かう。
しかしながら見えてきた建物は、どうにもなんとも、だ。
まあいい。
せっかくここまで来たんだから、隅田川沿いにそびえる都営千住桜木一丁目アパートでも見て帰るか。
あそこはなにかしら、芝浦工大の豊洲キャンパスを連想させる。
いや、そんなことないか。
門の様な高層アパートを抜けて川岸に出る。
そこで驚いた。というか、合点した。
帝京科学大本館は墨堤通りを向いていない。逆向きだ。都営アパートに顔を向けている。
間違いない。
「帝京科学大」の文字がこちらに正面を向けているからだ。
隅田川の湾曲部の水面の向こうに見える、横長のファサード。
中央部に位置するガラス面は、遠目には平面に見えても、実際には円筒型で、周囲の高層マンションや川面の景色を取り込みながら光量を増し、輝いている。
左右両翼は、これまた遠目には同じ向きの一枚板に見えても、実際はへの字型で別の方角を向いている。
つまり、太陽光に対して、全く別の表情を示している。片方が明るく、片方が暗い。
ちょうど都営アパートの前から本館に向けて、川沿いに遊歩道が整備されている。
本館に向けて、歩いていく。
実に悪くない。
しかしなぜ、都営アパートの方を向いているのか?
「いやいや、川沿いの遊歩道に向けて、ですよ」と、思うかもしれない。
が、本当に都営アパートと大学の間を結ぶだけの短い遊歩道にすぎないのだ。
疑問に思いながら後ろを振り向くと、アパートの向こうにスカイツリーが見えた。
これか。これに、あそこの展望台に校舎の正面を見せているのか。
だがグーグル先生に聞くと、大学本館の落成は2010年だ。
スカイツリーは2012年完成だ。
とはいえ、2006年に建設予定地が決定されている。
05年にはだいたい、決まっていたようだ。
微妙な時系列だ。
いずれにせよ、ツリーの展望台から見てみたい、という気にはなる。
一通り見て、三ノ輪方面を経由して荒川区役所へ向かう。
あの周辺にも、見るべき建物はいろいろとある。
区役所。
三ノ輪教会。
中央医療学園。
そして四海ビル。どえらい造りだ。