■京都大学・吉田キャンパス医学部薬学部病院構内(国立・京都市左京区)
そうだ京都、行こう。
というわけで行ってみました。京都大。
吉田キャンパスを全部合わせると、学生数は院生込みで2万1000人ぐらい、面積は75万平米近くなる巨大な敷地だ。
とりあえず、最南端の医学・薬学・病院構内から。
そこだけでも25万平米もあるんだけれども。
キャンパスマップは大変立派なものが、大学公式HPからPDFでダウンロードできるので省略。
こちらのエリア、基本的に新しい建物への建て替え済みって感じで、正直、京大にイメージされる歴史と伝統と風変りさはあまりないんだけれども、ないわけではない。
たとえば第三臨床研究棟とか。
さて、JR京都駅からバスに乗って20分以上。
けっこう遠い。病院前で降りて、立派な外来診療棟を横目に見る。
そのまま進んで、まずは薬学部等のエリアから。いかにも大学っぽい構内をぶらぶらと。
ピカピカなのは、かの有名なIPS研究所やハイメディック棟。
味わい的にはデイケア診療棟や西病棟だ。
西病棟の屋根周りの微細なタイル貼りとか、なかなか渋く楽しめる。
そんでまた病院エリアに戻る。
最初に申し上げたように、第三臨床研究棟がアールデコというか表現派というか、昔の姿を残している。
ネットで調べたら、当時の営繕課技師・大倉三郎の設計と出てきたが、見た感じはすんごく、武田五一っぽい。
武田も手を入れたのだろうか?
横に回る。
恐らく元は単調なハコであったであろう建物が、謎の耐震風?魔改造で超現代な薩摩・島津風味に変身しているのが、臨床研究総合センターだ。
病院エリアの北隣が医学部エリア。
一言で言えば、お金持ってそう。
落ち着いたたたずまいの敷地に、レンガタイルの建物が並ぶ。
出っ張ったり、引っ込んだり。
その中に、これまたクリーム色の地肌が素敵なレトロモダンな医学部E棟。
1928年の長瀬狂三・大倉三郎作。
裏に回ると、微妙な改修跡。なぜか途中から煉瓦タイル張りに。
木造洋館の医学部資料館もある。1901年の山本治兵衛作だ。
隣には、さらにレトロな木造校舎というか、小屋。
北には、同窓会館的な芝蘭会館。
ヴェンチューリの母の家をほうふつとさせる(ということは、特にない)研修施設の思習館。
傍の庭園には、植樹と植樹碑が多数ある。教授が退官するごとに植えているようだ。
いずれキャンパスは密林と化してしまうのだろうか。