■国士舘大学・世田谷キャンパス(世田谷区世田谷)

 

三軒茶屋からチンチン電車にのって、松陰神社前で降りる。

 

カンチ構造で突き出た、ど派手なホールが目印だ。

 

 

 

その名もメイプルセンチュリーホール。校章がカエデだから、そういう名前なんだろう。

 

国士舘という硬派な名前には似合わないような気もするが、大きなお世話だろう。

 

世田谷地区と、高架連絡橋で渡っていく梅ヶ丘校舎の2セクションで構成されている。

 

 

外側の大通りから目に触れる建物は、いずれもピカピカの新鋭校舎だ。

 

図書館や本部棟。

 

 

 

梅ヶ丘校舎。

 

 

 

もっともキャンパス中心部は70、80年代ものの校舎が中心だ。

 

見ごたえ場面は、5号館と10号館を裏から見た場合。だろうと思う。

 

リズミカルな窓が昭和モダニズムな、5号館。

 

 

そして、耐震補強がただ事ならない10号館。

 

 

おっと、忘れてはいけないのが大講堂。講堂と言うほどの大きさではないが、お寺みたいな和風建築。

 

 

入母屋造りの威風堂々たる建物だが、お寺のように華美ではなく、質実剛健だ。

 

講堂の前には創業者・柴田徳次郎の銅像がある。

 

普通、こういった銅像はかしこまった姿勢なんだが、実に動的で親しみ?を感じさせるポージングだ。

 

 

売店では大学グッズも売っているが、硬派だ。

 

ストラップは詰め襟学ランにリーゼント風の髪型の男子学生の姿なのだ。

 

学生数一万人ぐらいに、面積は5万6000平米。

 

ところでこの大学、世田谷区役所・市民ホールのお向かいさんでもある。

 

 

前川国男設計の現施設は、一部を残して建て替えられることが決まっている。

 

今のうちに見ておくのも良いだろう。

 

 

こういった「有名建築家による古い建物の建て替え」は賛否両論を呼ぶものだが、難しい話だ。

 

まあとにかく、さりげなさのある、よい場所だと思います。