■神戸市外国語大学(公立・神戸市西区)
白タイル張りで斜め屋根付きの建物と芝生がこぎれいで、こじゃれたキャンパスだ。
まさに軽いぶらぶら散歩の休息地のために作られたと言えよう(もちろん、そんなはずはない)。
シンボルタワーとなっている高層研究棟だけは、低層階が白タイル、中高層階はコンクリ打ちっ放しの作りになっている。
あとはキュートな中低層だ。
神戸のベッドタウン、市営地下鉄の学園都市駅から歩いてすぐだ。
門からのアプローチは緩い上り坂。ゆらゆら進むと、図書館や三木記念会館などが目に入ってくる。いずれも低層の白タイル。
単なるハコではなく、タイルでニュアンスがつけられ、しかも斜め屋根付き。
このへんは、「神戸と言ったら洋館」という都市イメージを鑑みたものなのだろうか。
メ入口から裏口方面へ向けて、縦軸が基軸となっている(が、メーンの高層研究棟がブロックしている)作りのキャンパスだが、そこに二本、横軸が直交している。
そのおかげか、広々感と開放感を感じさせるキャンパスだ。
学生数2100人に対し、面積は体感では4、5万平米ぐらい。
かと思ったが、地図で見る限り、7~8万平米ぐらいありそうだ。端の方に広々としたグラウンド等があるからだろう。
中層といえる校舎は、これぐらいか。
あとは低層校舎ばかり。
印象としては、コンパクトながらも余裕を持って建物は配置され、十分な芝生が広がっている感じで、圧迫感はまったくない。
つまりその、十分な面積の芝生と青空を背景にしたとき、白い家は最も映えて見える、ということだ。
さすが神戸。何となく、異国を感じちゃったりもする、そんな作りだ。