■東京慈恵会医科大学・西新橋キャンパス(東京都港区)

 

白肌のアール・デコっぽい様式建築、F棟が夕日に染まる姿は素晴らしい。

 

 

最寄りの駅は地下鉄の御成門でも虎ノ門でも、どちらからでも似たような距離だ。

 

 

ざっと6、7万平米くらい?の都心一等地に高層ビルが集中するキャンパス。というより、付属病院の方が主体と言えるだろう。

 

その中で昔のよすがを伝えるのが、F棟だ。

 

 

 

関東大震災後に皇室下賜金で作られたらしい。

 

左右対称の風格ある、いわゆる「それっぽいデザイン」だ。

 

 

 

でも、だいぶ傷んでいる感がある。遠目に見る分にはいいのだが、近づくと、というのは富士山みたいだ。

 

できれば取り壊さずにキャンパスのシンボルとして残してほしいところだが。富裕層向け入院棟にでも使えば、経営的にも成り立つと思うんだけど。

 

 

その隣の高木会館も戦後モダンな感じで嫌いではない。

 

 

あとはE棟裏手や外来C棟のあたりが、レンガ風タイル張りの古い建物。

 

 

大学1号館も、ちょっと東京海上本社っぽいところがなくもない「すこし古めの高層ビル」という感じで、結構好きだ。実際は古くないけど。

 

 

そのほかは、目立たず控えめで高価そうな新しい建物が並ぶ。

 

庭園や一休みできるベンチなどはないので、一通り見たら、愛宕神社にでも行ってみよう。

 

 

回りにはにょきにょき高層ビルが立ち並び、江戸の頃とは違って、見下ろされ、囲まれているスポットになってしまったが、まあそれはそれ。

 

夕日に照らされるF棟をもう一度見て、帰る。