■彦根市役所(彦根市滋元町)

 

ひこにゃんや鳥人間コンテストで有名な彦根市。その市役所だ。

 

 

行って見たらとてもピカピカだったので新築かと思ったのだが、あにはからんや1972年謹製。

 

 

2021年に増築+全面改装で現在の姿になった。

 

 

 

 

 

腰回りはお城の石垣をモチーフにしたタイル張り。2階から上は彦根城を思わせる白壁和風モチーフ。

 

 

つまり彦根城をイメージ。

 

 

とはいえ、遠くから見ると四角い箱だが。

 

隣は県の合同庁舎。

 

 

  交通メモ

 

彦根市役所

 

住所: 彦根市滋元町

 

JR彦根駅から徒歩10分少々。さらに進むと彦根城。もっと進むと滋賀大彦根キャンパス。どれも見に行く価値あり。

■人間環境大学(岡崎キャンパス・愛知県岡崎市本宿町字上三本松)
 
岡崎というか豊橋というか、微妙なエリアの山の上にある小規模なキャンパス。

 

 


 
この大学、歴史をさかのぼると、1906年創立の岡崎裁縫女学校。

 

 


 
短大を経て2000年に4年制大学となった。

 


 
2014年には愛媛県に本拠を置く学校法人河原学園に吸収された。

 


 
というわけで現在は愛知と愛媛の4キャンパス体制。

 


 
愛知には、ここ岡崎と大府キャンパス。

 


 
愛媛には松山キャンパス(松山看護学部)と松山道後キャンパス(総合心理学部)がある。

 


 

  
交通メモ

 

人間環境大学(岡崎キャンパス)


住所: 愛知県岡崎市本宿町字上三本松


名鉄名古屋本線本宿駅から徒歩10分少々。岡崎近辺の大学は基本的に名鉄沿線。JRでは行きづらい、というかたどり着けないので要注意。

 

■藍野大学(大阪府茨木市東太田)

 

様々な病院などを展開する医療法人グループが運営する医療系大学。

 

 

グループ創業者は小山昭夫氏、というところだろうか。

 

 

まあ、そのへんには触れずに。

 

 

兎にも角にも、藍野病院周辺に展開する看護学校由来の医療系大学ですね。

 

 

 

 

  交通メモ

 

藍野大学

 

住所: 大阪府茨木市東太田

 

JR摂津富田駅から徒歩20分ぐらい。総持寺からでもそんなに変わらないはずなのに、体感で10分以上遠く感じるのはなぜだろうか。そばに継体天皇陵がある。気持ちのいい公園が・・・と思ったら、違った。

■大阪行岡医療大学(大阪府茨木市総持寺)

 

旧制大阪医大(現・阪大医学部)を卒業した行岡忠雄が創業した、柔道整復師養成校が源流。

 

 

というわけで、現在も医療学部理学療法学科の学校だ。

 

 

小さな単科大学と言えばその通りだが、グループの専門学校も併せた医療系専門職の養成校グループ、というのが実態か。

 

 

  交通メモ

 

大阪行岡医療大学

 

住所: 大阪府茨木市総持寺

 

JR総持寺駅そば。追手門大を見に行くついでに立ち寄る、といったところがお勧めでしょうか。

■浜松医科大学(静岡県浜松市東区)

 

1974年発足。

 

 

高度成長期、静岡県にも国立医大が新設されることになった。

 

県議会は県中部への設置で合意したのだが、県西部(磐田市)が地盤の県知事は無断で国に「県西部」への設置を申請。

 

 

その結果、浜松に作られることになった。

 

収まらないのが県中部・東部の県議たち。

 

 

色々あって、知事は任期途中で勇退することになった(あくまで自発的に、ということにはなっているが)。

 

ま、一事が万事で静岡県は地域間対立が根深い。

 

 

よく遠江(県西部)、駿河(中部)、伊豆(東部)の地域間対立のことが言われるが、そんな生易しいものではない。

 

西部でも浜松と磐田の仲は微妙だし、東部でも沼津と三島はあれだし、御殿場と富士はそれぞれ独自の衛星的立場を崩さない。熱海は自分たちのことを静岡県民だとは思っていない。

 

 

志太榛原や掛川といった、中部とも西部ともつかない謎地域もある。

 

前知事がそのあたりに空港を作り、新幹線を止めようと画策したがJR東海が鼻であしらったため、後継知事に「ワシの恨みを晴らせ」と遺言。

 

 

その結果、「リニアは絶対通さない」ということになったのは、県民ならみんな知っていることだ。

 

ちなみに、浜松医大と静岡大の2国立大学で合併交渉をしているのだが、これがまとまらない。もめている。

 

 

というと、浜松医大が静岡大に吸収されるのを嫌がっているように思うかもしれないが、さにあらず。

 

 

静岡大は工学部が入る浜松キャンパスと、残りの学部の静岡キャンパスの2拠点体制を取っているのだが、浜松工学部と浜松医大は静岡大学から独立して「西静岡大学(仮)」を作り、残った「東静岡大学」と対等な存在として、「アンブレラ方式」で持ち株会社の下にぶら下がろう、と主張している。

 

つまり、浜松側の分離独立構想なのだ。

 

 

これに対し静岡側が主張するのは、みんな合体して一つの大学になり、本部は静岡キャンパスに置こう、というプラン。

 

そう簡単には話はまとまりそうにない様子なのだ。

 

  交通メモ

 

浜松医科大学

 

住所:静岡県浜松市東区半田山

 

JR浜松駅から医大行きバスで40分ぐらい。遠州鉄道新浜松駅から20分、積志駅下車徒歩25分、というチョイスもある。

■国士舘大学・町田キャンパス(東京都町田市広袴)
 
21世紀アジア学部と体育学部こどもスポーツ教育学科が拠点を置く、小ぶりなキャンパス。

 

 


 
住宅街のど真ん中、でもある。

 

 


 
まあなんというか、実に学校っぽい建物が並ぶ。町田っぽいといえば、そうかも知れない。
 

 

 

 

  交通メモ


国士舘大学・町田キャンパス


住所: 東京都町田市広袴


小田急線鶴川駅からバスで10分少々。帰りは歩いてはいかがか。駅までのほぼ中間地点に武相荘がある。グーグルマップでは「戦後の官僚が移り住んだ茅葺屋根の家。日本の芸術作品が展示されている」という無茶苦茶な解説が出てきたが、正解は白洲次郎・正子の家だ。一般公開中。レストラン・カフェも併設だ。
 

■番外・高根沢町役場(栃木)

 

東北本線に乗って宇都宮のさらに先、宝積寺駅まで足を延ばす。

 

駅の天井を見上げると、うーん。

 

 

 

駅前には大谷石を透かし積みにしたり斜めにあしらったりと、現代的にアレンジした蔵造り風の建物に囲まれた広場。

 

 

 

うーんすべてが隈研吾っぽい。

 

 

 

案の定隈研吾だった。

 

 

 

さらに徒歩で10分少々。

 

高根沢町役場に到着。

 

 

なんというか昭和レトロな、いかにもって感じの町役場だ。

 

 

宝積寺駅からJR烏山線が分岐していて、途中に大金駅がある。宝積寺―大金間の切符は、縁起物として有名だ。

 

ついでに、烏山線自体も、JRの蓄電池駆動の新型車両(ディーゼル車代替)が走っていることで有名だ。

 

 

  交通メモ

 

高根沢町役場

 

場所: 栃木県高根沢町石末

 

上野駅から宇都宮線乗り継ぎで2時間、宝積寺駅で下車。徒歩10分。烏山線は宝積寺から分岐しているが、実際は宇都宮~烏山間を運行している。烏山線滝駅そばにある竜門の滝は、なかなか良かった。

 

 

 

 

 

 

 

■東海学園大学・三好キャンパス(愛知県みよし市福谷町西ノ洞)
 
名古屋圏随一の名門私学・東海高校の系列大学。

 


 
とはいっても、東海高から進学する生徒はいないそうだが。

 

 


 
1888年に認可された浄土宗学愛知支校を起源とする、シャクソン系大学だ。

 


 
正確には、愛知支校が1909年に旧制東海中学となり、戦後に中高一貫校化。名古屋では私立東海か県立旭丘か、という塩梅の名門校だ。
 


ちなみに、黒川紀章も東海高校卒。

 


 
で、1995年に大学も作られたのではあるが、そんな名門高校だけに大学の影は薄い。卒業生はみんな東大・京大・名古屋大や、早慶同志社に行ってしまうのであった。

 

 

 

 


 

  交通メモ


東海学園大学(三好キャンパス)


住所: 愛知県みよし市福谷町西ノ洞21番地233


名鉄豊田線三好ヶ丘駅から徒歩で約10分。いかにもな郊外住宅地の中にある。中京大豊田キャンパスもそれなりに近くにある。セットで巡ると良いのではないだろうか。かの名高き中京アーチが堪能できる。
 

■愛知大学・車道キャンパス(名古屋市東区筒井)
 
豊橋発祥の愛知大が、名古屋進出をかけて作った都市型キャンパス・・・というとよくあるはなしだが、その紆余曲折の歴史は長い。

 


 
そもそも土地の取得は1951年。195646年の開学からすぐの時期だ。

※1956年は1946年の誤記でした。開学前に土地取得って…。ご指摘ありがとうございました。

 


 
しかしながら開発規制の問題で有効活用できず、いったんは名古屋郊外の三好市に三好キャンパスを設置。しかしながら郊外キャンパスでは学生が集まらず、再び都心部進出を模索。

 


 
ようやく半世紀後の2004年に13階建ての現校舎を建てるに至った。

 


 
のではあるが、名古屋市がJR名古屋駅そばの貨物駅を核とした大型再開発に着手。2007年に愛知大もコンペに参加したところ、見事、コア施設の一つに選ばれた。

 


 
というわけで2012年に新名古屋キャンパスが完成。
 
三好は閉鎖され、車道は現在、大学院などに使われており、東区役所の移転候補として有力視されるようになり…という塩梅だ。
 
将来的には豊橋に理系・地域系、名古屋に文系主力と言ったすみ分けが進むらしい。
 
交通メモ

 

  愛知大学・車道キャンパス


住所: 名古屋市東区筒井


地下鉄桜通線の車道駅から歩いてすぐ。ギリシャ風味の高層ビル校舎が天を衝く。区役所移転でほぼ決まっているようだが、果たしてどうなるのか。地図の上では都心部なのだが、桜通線って交通手段としては微妙な気がする。いやまあ、乗り換えればいいんだけれど。

 

■名古屋商科大学・名古屋キャンパス(名古屋市中区)

 

名古屋商科大学の都心部キャンパス。メーンは郊外の日進キャンパスだが、2001年に設置した。

 

 

見ての通り、とても立派な高層ビル校舎。

 

 

曲面を投入し、壁面の細工も流々。

 

 

安普請ではなさそうだ。

 

 

そのあたりは、メーンの日進キャンパスを見れば良く分かると思う。

 

 

日進は必見。見に行く価値あり。交通の便はよろしくないけれど。

 

 

名古屋キャンパスは高層ビルのほかに、ちょっと離れたところに中低層校舎もある。

 

 

 

  交通メモ

 

名古屋商科大学・名古屋キャンパス

 

住所: 名古屋市中区

 

地下鉄伏見駅そば。高層ビル。周りも高層ビル。本物の都心部キャンパスだ。