ぎむなすてぃっきーん、ひちぇーる | ヤマのブログ

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モンゴルでの日々。

さえんばいつがのー?

今回は、久しぶりに活動について。


第3学期、ぎむなすてぃっく(体操)の単元でした。

なんといっても私、体が硬いもんで、

苦手分野なんですよね~。


というか、モンゴルではどんな授業をしているん?

同僚教師、教科書を見れば分かるよ。

・・さあ、教科書を見てみましょう!


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え?何?

何の体操やねん?

のぼる壁、どこにあんねん?


と、謎ばっかりの教科書w

たまーに、側転の説明とか、

倒立前転とかあったけど、

結局、わかんない!

もう、マット運動やろう!


モンゴルでの評価基準は、

あくまでも、実力なんです。

いわゆる、

出来る子がすごい!出来ない子はだめ!


それはなーぜーか?

教育局から出されている指導内容に沿って、

授業をしていかなければならないからです。

そして、その内容が多すぎる。難しすぎる。

先ほどの壁上りの授業。本当に必要?

だから、出来ない子に

時間をかけていると、授業の遅れが出てしまう。

その遅れが出てしまうと、教師としての評価が下がり、

給料にも変化が出てきてしまいます。

あくまでも、教育局の計画に沿って授業を行うのです。

ですから、このような評価をせざるを得ないのですね。



本当にこのやり方、良くないです。

他の教科でもこのような問題はあるようで、

教育省、局、国が見直さなければ、変わりません。

先生たちはこの方法がよいくないと分かってるんです。

頑張ってるんです。

現場のこと、現場の意見を知って!聞いて!

同僚教師は、こんなやる必要ないわ!

って言いながら、授業してますw

あー、話がそれましたが、

そうなると生徒たちは、

出来ない=つまらない=やりたくない=嫌い

この悪循環ですね。

体育嫌いが生まれてしまうわけです。


どうしたら、生徒にいい成績をとってもらうことができるか


生徒たちの得意な技は何だろう?

と考えたときに、救世主、

ブリッジ!


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柔軟性に長けるモンゴルの子供たちw

そこで、補える方法・・。

そして日本の要素も組み込みたい・・。

ひと晩考えました。

浮かびました。


*第1群*

1、前転

2、開脚前転

3、飛び込み前転

4、倒立前転


*第2群*

1、後転

2、開脚後転

3、伸膝後転

4、側転


*第3群*

1、ブリッジ

2、肩倒立

3、片足支持(バランス)

4、三点倒立


この第1~3群の中から、

できる、得意な技を2つずつ自分で選び、

それを並び替えて、演技を作る。

それら個々の技の評価を合計し、平均を出し、

成績をつける、というもの。


モンゴルの子供たちにとって初めての授業の進め方。

1人1人にプリントをを配り、それに記入する。

モンゴルの体育では、こういった学習ノート?

的なものは、行っていないようです。


先生も初めての授業の進め方で、

先生に進め方を、言葉で説明するのが、大変w

こうして授業を進めていくんですけど・・

まあ、やってみましょう!w


まずは、12種類の技を練習しました。


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マット運動、嫌いな子いるの?

と思わんばかりの、積極さw

でもいました、年頃の女の子。

開脚なんかしたくなーい!w

だったら、開脚しない技をすればいい!


プリントを配り、自分の演技を決める作業。

プリントを真剣に読み、どれにしようかな?の図。


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自分で選んだ技を、並び替えて、友達と練習する作業。

次はねー、開脚前転!の図。


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出来上がった演技がこちら!



アクシデントありですが、最高ですw

ナモナー!と友達を呼ぶ生徒に開脚前転の激突。

爆笑する、同僚教師。

何回見ても笑えます。


すべての生徒の成績をつけてみると、

A、Bしかいませんでした。

Cがいないなんて、

やんまるごいよんべー!(なんて素晴らしいんでしょう!)

って言われました。

そして、何よりも生徒たちが楽しんで授業ができたこと。

それが、やんまるごいよんべー!です。


私が日本で学んだきた方法。

それが、今の活動に結び付いています。

どの様に学んできたか、

それを自分なりに改善し、実用してみる。



第3学期、体操の時間。

残りの時間をどのように進めていくか、

同僚教師と検討して、

頑張っていきます。