原題Alibi.com (2017年)

本国では観客動員数350万のヒット作で、2023年には続編が更なるヒットを記録している。

この記事は素人による要約なのでご容赦ください。

 

 

インタビューから引用


2月15日(水)に公開されるフィリップ・ラショーの最新コメディ映画「Alibi.com」は、魅力的な豪華なキャストが集結しています。「Babysitting」の幸せな監督である彼がその映画について語り、そしてあるお尻のキャスティングに触れます。


-映画のアイデアはどこから生まれましたか?
2009年か2010年にテレビで見た報道から始まりました。
ジュリアンとタレクと一緒に人々が嘘をつくのを手助けする会社を見て、それが不道徳でクレイジーだと思い、良いコメディの題材になると思った。

それ以来、このビジネスは大きく発展し、人々にアリバイを提供するための多くのアプリが存在します。

実際、僕たちは彼らに熱狂的な広告を制作しています!(笑)。

これらのアプリを使えば、好きな時間に好きな相手から偽のメールを受け取ることができて、欠席を正当化したり、退屈な会議を回避したりできる。

例えば、サッカーの試合にいると信じさせるための雰囲気をダウンロードすることができる。赤ちゃんの泣き声の録音もある。

この話がどこまで進むのか気になりますね!

 

-Marlène(本作の浮気された妻)の役は最初からナタリー・バイを考えていたわけではありませんか?

幸いなことにそうではありませんでした。

僕が彼女にさせていることは非現実的で、SFのカテゴリーにも入れられるかもしれません。
彼女は4つのセザール賞を受賞しており、トリュフォー、ドラン、スピルバーグといった偉大な監督たちとも仕事をしています。

彼女が僕たちのナンセンスを演じる姿を見るのはとても楽しいです!

-彼女はすぐに映画に出演することを受け入れましたか?
すぐに!いくつかの事に懸念や拒否があるかもしれないと思っていましたが、絶対的な信頼を置いてくれました。
彼女は笑うことが大好きなので、全力を尽くしてくれました。

-ナタリー・バイのお尻の代役のキャスティングを行ったのは本当ですか?

あるシーンで、ナタリーは裸のお尻をドアに激しく押し付ける必要があり、代役を呼ばなければならなかった。

だからお尻のキャスティングが必要になったんです!
彼女に敬意を表して美しいお尻にしたかった。

そこでアシスタントは25枚のお尻の写真を撮り、その中から選ぶように僕に提出しました。

-本人に意見を求めましたか?
彼女はキャスティングには参加しませんでしたが、最終的にはとても気に入ってくれたと思います。
でも、メディ・サドゥンが猫に玉を引っ掻かれるシーンのために、睾丸のキャスティングもしなければならなかった!

20組くらいは見たんじゃないかな(笑)。もちろん、これは冗談です。

-「Babysitting」ではdu Splendidの2人のメンバー(Gérard Jugnot et Christian Clavier)を起用しましたね。「Alibi.com」ではLes Inconnusからディディエ・ブルドンです。彼らはあなたのユーモアの基準ですか?
その通りです!彼は僕を世界で一番笑わせてくれる人です。

「Les Inconnus」のコントはまだテレビで放映されており、時代を超えて愛されています!
彼らはこの仕事をしたいと思わせてくれました。彼が僕の映画に出演してくれるなんて夢のようです。
僕は完全にファンで、時々恥ずかしくなるのであまり彼に見せないようにしている。でも我慢するのが難しいので、彼もそれを感じているに違いない!
彼の素晴らしいところは、非常に謙虚なところです。彼は怖がりで自信がないような印象を受ける。
彼は自分がどれだけ有名で、世間から愛されているか気づいていないようです。そして人々は、彼が実生活でもどれだけ面白いかを知らないでしょう。

-次の映画では、des Nulsのメンバーはどうでしょうか?
もちろんです。アラン・シャバは素晴らしいです!
ドミニク・ファルジアとは以前一緒に仕事をした事があります。
当時、彼はLe Splendidで僕たちの舞台をプロデュースしていました。
前回の映画祭で再会したとき、彼は僕たちをプロデュースすることでお金を失ってどれだけ嬉しいか話してくれました。
確かにその演劇は大成功ではありませんでした!(笑)

-あなたは、印象的なカメオ出演者(Norman, Kad Merad, Joeystarr, La Fouine...)を持っていますね。その秘訣は何ですか?
何人かの出演者は、すでに出会っていたのですぐに決まりました。1本の電話で済みました。
例えば、カドは脚本を読んでいないにも関わらず受け入れてくれました。
そして、過去2作品の成功もかなり役立ちました。彼らは皆、ユーモアと世界観を受け入れてくれたアーティストです。興味本位ではなく、共感して出演を希望してくれた!
彼らに感謝しています。彼らのおかげで映画は別の味わいを持っています。

-ゲイの役をを演じるJoey Starrをどうやって説得したのですか?
実を言うと、彼に頼むのは躊躇しました。
少しワルっぽい俳優にはかなり声をかけましたが、全員が断りました。あまり知られていないラッパーでさえも!
彼を提案してくれたのはキャスティングディレクターのメリエム・アマリでした。
最初は信じられませんでしたが、最終的に彼がこんなに早く引き受けてくれたことに驚き、喜びました。

 

-彼は監督しやすいですか?

もちろん。彼はとても自虐的で、何より素晴らしい俳優です。彼は「Polisse」でドヴェール賞を受賞しました。

彼は真剣に役に取り組み、多くの努力をしました。彼は笑いも好きで、彼の参加は彼自身を笑わせました。

そして、彼の存在のおかげで、ジョークははるかに効果的になりました。

-ナウェル・マダニが演じる独創的な見習い歌手は、 ナビラを彷彿とさせる。彼女にインスパイアされたのですか?

実際にはナビラからアフィダ・ターナーまで、リアリティ番組のスター女優たちからインスピレーションを受けました。

さまざまなの才能を持つ若い女性たちが、音楽業界で成功を目指しています。

ナウェルはワンウーマンショーで成功を収めて、彼女独自のタッチを加えました。 彼女は信じられないほど面白いです。

彼女が多くのオファーを受けていることを踏まえて、「Alibi.com」で映画初出演を果たすことを誇りに思います。

-なぜ動物や犬に対してそんなにひどいのですか?
率直に言って、彼らには何の恨みもありません!
実際には、彼らは無邪気な側面がありコメディの要素になります。無邪気だからこそ、攻撃されるとすぐに笑いが起こります。
でも、安心していただきたいのですが、撮影現場で動物が虐待されたことはありません...子供とは違って!
同時に、映画の中で彼らはうまく復讐を果たします。

-あなたがハリウッドで働くつもりはない事を願います。あそこではいつも子供と犬を救う必要があります!
どちらとも言えない。というのも、僕が若い頃に影響を受けた映画は「メリーに首ったけ」でした。
このコメディでは犬が絶えずトラブルに巻き込まれます。実際、最後には全身をギプスで固められます!
まあ、ファーレリー兄弟はハリウッドの主流からは外れていますね!

-映画の中でジャン=クロード・ヴァン・ダムの「ブラッドスポーツ」での逆回し蹴りを再現する挑戦をしましたね...。
そう、それは映画だからです!何度も撮り直しました。スローモーションや音楽などのテクニックを使いました。

でも実際にはうまくできません!一か月コーチをつけて練習しましたが、まだ正しくできません(笑)。


-ジャン=クロード・ヴァン・ダムにカメオ出演を依頼しましたか?

実は尋ねていないんです。彼はとても手の届かない存在のように思えます!
スタローンやシュワルツェネッガーと共に、ヴァン・ダムは僕が子供の頃のアイドルの一人でした。だから、彼がこの映画に登場しなくても、僕なりの方法で彼に敬意を表しています。

-映画で成功していますが、テレビは終わったのですか?
実は、ジュリアン、タレク、そして僕はテレビで多くの仕事をしました。
2001年にFun TVという小さなチャンネルでキャリアをスタートし、その後、長い間Canal+で長い間一緒に働きました。
これは嫌になったわけではなく、テレビでやっていたことは、すべて映画へのステップアップでした。
今は映画の世界に足を踏み入れたので、諦めないように努力しています。

 

 

 

その他のネタ

・初の単独監督作品である。「Babysitting」でアシスタントだったDavid Dianeの協力を得た。車のスタントはDavid Julienneが担当した。
・「Alibi.com」は70の異なるセットを含む通常の映画として撮影された。最初は2時間6分だったため大幅にカットされた。

・主人公グレッグと同様に1980年代のファンなので、「Alibi.com」のオフィスもその年代に似せたいと考えた。

ピンボールマシン、 バック・トゥ・ザ・フューチャーのダッシュボードなど80年代を彷彿とさせるものがたくさん出てくる。

そんな思いから、この映画にはヴァンダム、シュワルツェネッガー、スタローン映画へのささやかなオマージュも含まれている。

・ナタリー・バイのキャスティングはプロデューサーのアイデアだった。この役にコメディに特に関連しない人物を望んでいた。

・フィリップの弟は、 映画のメイキング撮影中にシマウマに蹴られた。

・ネオンライトの戦闘シーンは元ムエタイ世界チャンピオンでのジョー・プレスティアと戦う。

グレッグが投獄されている独房の壁に書かれた「va te faire cuire le cul」というフレーズは、映画「Babysitting2」を指す。

・最後にグレッグに電話を掛けた謎の顧客は元大統領フランソワ・オランドを思わせる後ろ姿で、ジュリー・ガイエとの不倫関係に言及している*

・ジュリアンの役名オーギュスタンは「L'Arnacour」に出演した際に名前をAugustin Barrutiaと誤って表記された事に由来している。

・2019年に「L'agenzia dei bugiardi」というタイトルでイタリアでリメイクされている*