パチスロでスったのでスランプなってます。故にいつも以上に短くて稚拙ですがすみません。


第41話『久々のラサームタウン』


ヒソヒソ配下の悪夢獣・ローナゴを撃破したチシオ達。その戦闘中に負ったスミゾメの怪我も治り、改めて彼等はキビナッツ村を目指す。

そして、数時間後…………


ディガルゴ「ふう、なんとかここまで戻って来れたな…………」


スミゾメ「ここは?」


チシオ「“ラサームタウン”だよ。ここを抜ければ、キビナッツ村に着くんだ」

ディガルゴ「でも見ての通り今日は暗いから、ここで休むことにするぜ」


スミゾメ「う、うん(くそー、例の戦いが無ければ、今日中に目的地まで行けたのに………)」


心の中でそう呟くスミゾメ。早速3匹は大通りへと繰り出し、色々な店を見て回る。
以前(チシオとディガルゴの2匹だけの時)に訪れた時より、僅かではあるが復興の兆しを見せ始めていた。


と、そこへ…………


「チシオさーん!ディガルゴさーん!!」


遠方から女性の叫び声が。それに気づいたチシオ達が振り向くと、そこには…………


「はあ、はあ…………お久しぶりです」


息切れを起こしながら近づくヌノセが。少し遅れて、町長のイマガワも現れる。


チシオ「ヌノセさん!イマガワさん!!」


ヌノセ「チシオさん………ディガルゴさん」


ディガルゴ「久しぶりだな」


イマガワ「長旅ご苦労様です。それにしても、どうしてまたここへ………?」


ディガルゴ「ああ、実はな…………」


これまでの経緯を、2匹に話すディガルゴ。


イマガワ「なるほど、そういう事情があったのですね。本当にお疲れ様です…………」


ディガルゴ「ああ。だから、キビナッツ村を経由するルートに切り替えたんだ」


ヌノセ「そうだったんですね…………ところで、そちらの黒い方は?この星の者では無いみたいですが」


スミゾメ「…………っ」


ディガルゴ「こいつの名は“スミゾメ”。ナイトメアを倒す為、一緒に旅してる仲間だ」


スミゾメ「よ、よろしく…………」


照れ臭そうに、且つ申し訳無さそうに挨拶するスミゾメ。


ヌノセ「スミゾメさんですね。こちらこそ、よろしくお願いします」


イマガワ「どうぞ、遠慮無くゆっくりしていって下さいね」


スミゾメ「は、はい…………」


こうして3匹は、ヌノセ・イマガワと共に近くの食堂兼宿屋へと向かう。そこで食事をしつつ、互いの近況等を語り終えると、その日はゆっくりと眠りに就くのだった。



同じ頃、戦艦ヴェクサシオン内では。

「………………」


配下の悪夢獣を倒され、敗北したばかりのヒソヒソが帰還。そんな彼を、他の面々は「やっぱりか」と言わんばかりに見つめる。しかし何故か、当の本人の表情は余裕で満ちていた。そして…………


ヒソヒソ「ラズウ、頼むぞ」


と、間髪入れずカードを差し出す。ラズウは思わず困惑するも…………


ラズウ「は、はい。畏まりました」


そう言いつつカードを受け取り、例の如く“真実の口”の中へとカードを投げ込んだ。



その夜…………


チシオ「うーん…………むにゃむにゃ」


寝返りを打つチシオ。と、その時。


『……来い…………こっちへ来い』


突如彼の脳内に、何者かの恐ろしい声が響く。


チシオ「ん………分かった、行く………」


ゆっくりと起き上がるチシオ。その声に誘われるように、彼は寝室を後にする。


ディガルゴ(……………!?)


一方、その物音で目覚めたディガルゴも起き上がり、気づかれぬようチシオの後を追う。




『さあ、早く来い…………こっちへ』


寝ぼけつつ、一歩一歩進むチシオ。村から遠ざかるにつれ、例の声も顕著になる。

そして…………


???『イヒヒ…………やっと来たな。ようこそ、“こちら側の世界”へ』


??『…………ふん』


両脇から現れる2つの影。彼等はチシオの手を掴むと、そのまま去ろうとする。




…………と、そこへ。


「クソガキーっ!」


大声で叫びながらディガルゴが現れる。その声でハッと我に返るチシオ。同時に、2つの影も彼の傍を離れる。


チシオ「っ!…………ディガルゴさん!?」


ディガルゴ「なんとか間に合った…………ったく、前にも言ったろ夜中に出歩くなって」


チシオ「す、すみません。でも俺、どうしてこんな所に?何も覚えて無くて…………」


ディガルゴ「は………?覚えてないってどういうことだよ!自分の意志でここまで来たんじゃねぇのか!?」


チシオ「ち、違いますよ…………俺はただ、ベッドの上で寝てただけです」


ディガルゴ「…………っ!?」


何が起きているのか理解出来ず、困惑しつつもチシオを連れ町に戻ろうとするディガルゴ。と、そこへ…………


???「どうやら分かんねーみたいだな!それなら俺達が教えてやるぜ!!」


突如暗闇の中から響く声。


ディガルゴ「っ!」


直ちに身構えるディガルゴ(とチシオ)。そんな彼等の前に現れたのは、悪魔の翼を携えた2匹のウサギだった。

???「イヒヒヒヒ…………」


??「…………ふんっ」


次回に続く


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